【最終回ネタバレ】ドアに穴?男たちの異常な行動に振り回された女子大生の実話/扉の向こうに誰かいる。
『扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています』はInstagramで50万人を超えるフォロワーがいる人気作家のちなきち(@chinakichi72)さんが、大学生になって初めて一人暮らしを始めた当時の経験をもとに描いた作品。
楽しい大学生活と新しい出会いに心を弾ませていた「ちな」さんは、とあるきっかけから壮絶な恐怖体験に巻き込まれてしまったのです。
記事の後半で、最終回のネタバレに触れています。ネタバレしてほしくない!という方はご注意ください。
「今日中に決めたい」新居の決定を焦るあまり…
大学受験が終わった3月のある日、ちなさんは上京後の部屋探しに追われていました。
今日中に新居を決めなければ…と焦っていたちなさんは、すでに日が暮れているにもかかわらず、不動産屋に無理を言って物件の内見に出かけたのです。
あまり手入れがされていないというそのアパートは、古そうではありましたが立地や家賃などの条件は悪くありません。入学後は授業やバイトがあるため、部屋で過ごす時間はそこまでないだろうと考えた彼女は、入居を即決。
入居後によく見てみると、南向きとはいえ昼間でも暗く、ドアを閉めても外の光が隙間から漏れてくる…。外には古い自転車がそのままになっており、管理が行き届いてる様子はありません。
しかし、これから始まる新生活に胸を躍らせていたちなさんは、そのうち慣れるだろうと前向きでした。勉強、サークル、そして恋愛も楽しみ、キャンパスライフを謳歌するつもりだったのです。
違う学科の先輩で、2つ年上の男性「Aくん」と知り合ったのはとある飲み会の席でした。
一目ぼれしたちなさんはAくんに猛アプローチ。その結果、Aくんは人生で初めての彼氏になりました。
ちなさんの周囲で起こり始めた異変
このころから、アパートで不審な出来事が起こりはじめます。ポストにあった郵便物に開けられた形跡があったり、壁が薄いためつつぬけだった隣室の生活音が、Aくんと電話で会話しはじめた途端に静まりかえったり…。
この時のちなさんは新しくできた彼氏のことで頭がいっぱいで、深くは気にしていませんでした。
しかし、このAくんにも違和感を抱かざるをえないような出来事が…。それはちなさんが、彼の誕生日にプレゼントを渡そうとしたときのこと。
Aくんはプレゼントに感謝しないばかりか、誕生日を祝うのはおかしいと自説を述べてきます。さらに、その後も彼の奇妙な言動はエスカレートして…。
ちなさんに男性の同僚がいるバイト先を辞めるよう命じたり、サークルの飲み会への参加を禁止したり、異常ともいえる束縛を強いてくるのです。
それでも、恋愛経験のなかったちなさんは、恋愛とはこういうものなのかもしれないと自分を納得させ、Aくんとの関係を続けていました。
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