【最終回ネタバレ】ドアに穴?男たちの異常な行動に振り回された女子大生の実話/扉の向こうに誰かいる。

#くらし   

【ネタバレ】エスカレートするAくんの加虐行為

その日からちなさんは、Aくんの自宅での生活を強いられることに。部屋では家事などをして過ごし、自由な外出は許されず、出られたとしてもそばにAくんがべったりの状態です。

そんな生活が1週間も続くと、彼の行動は「いじめ」ともとれるようなものに変化していきました。使用済みの靴下をちなさんの口に突っ込んだり、残った料理を彼女に無理に食べさせようとしたり…。

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より

Aくんは自分の運命の人なんだと自己暗示をかけていたちなさんでしたが、母親からの「元気ですか?」のメッセージを見たことで我に返り、早朝、黙って部屋を出ていこうとします。

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より

しかし、気づいたAくんに呼び止められ恫喝されてしまいます。部屋に残ることになったちなさんを待っていたのは、エスカレートしたAくんの束縛でした。お風呂やトイレまで監視し、彼女を支配しようとします。

Aくんの行動はさらに悪質になっていきます。部屋のドアに穴を空けられ、裸を盗み見られていたかもしれないちなさんに対し、犯人の真似をして見せたのです。

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より

これでさすがに彼に対する気持ちはゼロに。

それ以降、どうにか部屋を出る機会をうかがっていたちなさん。ふとした出来事で外出するチャンスをつかんだ彼女は、彼に引導を渡し、ついに軟禁生活から抜けだすことに成功したのです!

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より


【ネタバレ】ストーカー加害者とAくんのその後は…?

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より

実家に帰ったちなさんは、両親に事情を打ち明け、引っ越しを決意。セキュリティの充実したマンションに転居し、Aくんからも犯人からも逃れられました。

数年後、社会人になり彼氏と同棲していたちなさんに、発信元が不明な電話がかかってきました。仕事の関係者かもしれないと電話にでた彼女の耳に飛び込んできたのは、なんとAくんの声でした。

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より


長い年月を経て、久しぶりに聞いたAくんの声。よみがえる当時の記憶。そしてちなさんは私たちが予想だにしない行動に出ます…! 最後の最後まで、その展開から目が離せません。

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物件探しをないがしろにしてしまったことで、トラウマになるような経験をしたちなさん。女性に限ったことではありませんが、物件を探すときはしっかりと安全性を確認し防犯対策をする必要がありますね。

ストーカー被害について描いた今回の作品、漫画描写の巧妙さも手伝って、主人公の抱いた恐怖と加害者の異常性が際立っています。

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より


そしてこの出来事は、ちなさんのその後の生活にも暗い影を落としているようです。

「扉の向こうに誰かいる。 男たちがずっと私を監視しています」より

無意識のうちに恐怖にとらわれたままになっているちなさんの心が、本当の意味で解放されることを祈らずにはいられませんでした。


文=山上由利子

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