子供の習い事の費用を常に借りに来るいとこ。無下に断れないし、どうするのがいい？【お悩み相談】

お悩み相談

私は30歳、独身で、デパートに入っているアクセサリーショップで販売の仕事をしています。最近、父方のいとこ（従姉）がお金を借りにお店にまで押しかけてきて困っています。

従姉（は33歳で、小学校3年生の女の子と幼稚園の男の子がいます。長女はピアノ・バレエ・水泳・英会話、長男もサッカー・水泳・英会話などの習い事に通わせていて、従姉はパートが終わると二人をお稽古場所に送迎する毎日です。土日も、子供の試合や発表会、イベントなどの予定で埋まっているようです。そして従姉は近々、小学生の長女を塾に通わせようと思っているとのこと。

従姉がこれほど教育熱心になったのは、仲のよいママ友たちの影響を受けたことにあります。ママ友たちは、ご主人が建設会社の社長だったり、実家が不動産業の資産家だったりとお金に余裕がある方々のようです。そんなママ友たちに囲まれて、従姉が肩身の狭い思いをしていることや、子供たちに不憫な思いをさせたくないと考えていることはよくわかります。でも、従姉の夫は普通の会社員で、従姉が頑張ってパートをしても、子供にたくさんの習い事を続けさせるのが家計的に無理なことは、誰が見ても明らかです。

今では、自分の親きょうだいはもちろん、うちの両親や私の妹の自宅にまでお金を借りに押しかけています。私も少額ですがお金を貸しました。にもかかわらず、従姉はたびたび私の勤めているお店に来店しては、商品も見ずに子供の話やお金のことなどを小一時間程話して帰り、その後メールで「お金を借りたい」とまた頼んでくるのです。

それに、従姉がお店に来ている間、私は他のお客様の接客もできず、かといって無下に追い返すことも出来ずに本当に困っています。

親戚みんなで説得していますが、聞く耳を持ちません。いったいどう対応するのが、ベストなのでしょうか？

思い切って断る勇気を持つことが大切です。

親族からのお金の無心が止まらないということで、大変なお思いをされていることだと思います。職場にまで押し掛けられても、無下に追い返しもせずに堪えられている、しまめのう様からは人柄のよさが伺えます。私も以前、実の姉と似たようなトラブルになったことがありますので、心労お察します。

従姉に子どものことで無理しないよう理解してもらうためには、言葉で説得するよりも、お金を貸さないことです。従姉にとって、しまめのう様は「お金に困ったとき、無理を言ったらどうにかしてくれる人」という認識になりつつあると思います。そうなると、お金に困ると「なんとかしてくれる」と頼ってくるようになってしまうので、「もうお金は貸せない」と伝え、断ち切ることが大切です。

従姉が『誰かが助けてくれる』という気持ちを持ち続けている限り、お金の無心は止まらないでしょう。親族だから助けてあげたい気持ちは大変よく分かります。
でも、いつまでもお金を貸し続けることはできませんよね。何よりもご自身の生活を守ることが大切です。さらには従姉やそのお子さまがこれから身の丈にあった無理しない平穏な生活を送るためにも、一度思い切って断る勇気を持つようにしてくださいね。

■回答者プロフィール

水瀬　なお

人間関係や仕事関連のお悩み等が得意。 ファイナンシャルプランナーとして、様々な視点から物事の解決のお手伝いをさせていただきます。