想定外だった眠れない2人目育児。体も心もボロボロの妻、変わらずにいる夫が許せない

夫婦間で起こるトラブルのひとつに「モラハラ」があります。言葉や態度で相手の尊厳を傷つけたり、精神的な暴力をふるうことをモラルハラスメントと呼びます。家庭内の、しかも夫婦という近くて狭い関係性の中でモラハラが起こると外部からは分かりづらいもの。逃げ場のない状況に陥った側が被害を訴えるのは容易ではありません。
また、世間では夫のモラハラに悩む妻という構図をよく見聞きしますが、妻がモラハラ当事者であるというケースも決して例外ではありません。

共働き夫婦のはなさんと夫。子どもが1人目のときは非協力だった夫が、2人目出産をきっかけに覚醒します。家事や育児を分担するようになり、はなさんの負担も減って、家族4人幸せに暮らしていく…はずでした。他人から見ても、はなさん自身から見ても完璧な夫のはずなのですが、なぜか夫につらく当たってしまうはなさん。暴言、やつあたり、嫌味、嫉妬…。負の感情とモラハラ行為を抑えられなくなってしまったきっかけは、はなさんが2人目を無事出産し、退院した直後から始まった新生児育児にありました。