鹿児島県が生産量1位である理由の一つが、県内に広がるシラス台地。火山から出た細かい軽石や火山灰でできた土地のことで、水分を保持しにくいのが特徴です。この土壌が、水はけのいい場所を好むさつまいもを栽培するにはうってつけなんですね。さらに、鹿児島の温暖な気候などもさつまいもの成長に適しているそうです。
いま全国的に大人気の安納芋は、焼き芋にしたときに蜜が出るほどの甘さが特徴ですが、その産地である種子島も鹿児島県にあります。種子島の土壌には、風で運ばれた海由来のミネラルが長い年月をかけて蓄積されています。そのおかげで、種子島産の安納芋はより甘くなると言われています。
食物繊維やビタミンが豊富なさつまいも
さつまいもは美肌には欠かせないビタミンCを含み、加熱しても6割以上残るのだとか。イモ類の中で最も食物繊維が豊富で、水溶性、不溶性ともに多く、便秘を予防することで体調を整えるのに役立ちます。
さらに、皮にも食物繊維やビタミン、ミネラルがたくさん含まれているので、栄養を効率的に摂取したいなら皮ごと食べるのがおすすめです!
マヨネーズと好相性! さつまいものサラダのレシピ
ふかし芋や焼き芋などでそのまま食べるのもいいですが、さつまいもをサラダにして、毎日の食事に取り入れるのはいかがでしょうか? 少し意外かもしれませんが、さつまいもの甘みとマヨネーズの酸味の相性は絶妙! さらに、さつまいもを皮ごと使うことで、時短になるだけでなく栄養もちゃんと摂ることができますよ。
【レシピ1】さつまいものコロコロサラダ
さつまいもとマヨネーズのほかには、塩や砂糖、粗びき黒こしょうといった家にある調味料で作れる簡単サラダです。ほっくりとした、やさしい口当たりはさつまいもならでは。
さつまいものコロコロサラダ
材料(4人分)
さつまいも…1本(約200g)
・塩、マヨネーズ、砂糖、粗びき黒こしょう
作り方
1.さつまいもは皮つきのまま1cm角に切り、水に5分ほどさらす。
2.鍋にさつまいも、かぶるくらいの水、塩小さじ1/2を入れて火にかけ、8分ほどゆでる。やわらかくなったら湯をきり、粗熱をとる。
3.ボウルにさつまいも、マヨネーズ大さじ2、砂糖小さじ1/2、塩少々を入れ、あえる。保存容器に入れ、こしょう少々をふる。
【レシピ2】さつまいもとりんごのサラダ
さつまいもとりんごをマヨネーズとヨーグルトを混ぜたドレッシングで和えたサラダです。やさしい味つけで子どもも喜ぶ一品。さつまいものほくほくとりんごのしゃきしゃき食感のコントラストも楽しい!
【レシピ3】さつまいもとハムのごまマヨサラダ
粗くつぶしたさつまいもに、香ばしいごまにハムの風味も加わり、食べ応えも満点! 甘酸っぱさに箸が止まらなくなるかもしれません。
さつまいもを選ぶときは、皮の色が均一で鮮やかなもの、ツヤがあって、表皮に凸凹や傷、斑点がないものを選びましょう。 品種により太さはさまざまですが、見た目がふっくらとしたものがおすすめです。
さつまいものへこんだ部分に生えているヒゲ根が多くて硬いものは、筋張っている場合があり、ねっとりとした食感が半減している可能性が高いとされています。できれば、ヒゲ根が少ないものをチョイスしてくださいね。
文=山上由利子