百獣の王ライオンも負ける⁉ 「ライオンゴロシ」の正体とは

地球上で起きていること、どれだけわかる?
私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
ライオンも負ける⁉ 「ライオンゴロシ」という名の生物の正体とは
地球上には、「百獣の王」と称されるライオンすら倒してしまう生物がいる。それは英語で「devil's claw」(悪魔のかぎづめ)、日本語では「ライオンゴロシ」という、じつにまがまがしい名前で呼ばれているのだが、はたしてどんな生き物なのか。
「ハルパゴフィトン・プロカムベンス」という学名を持つライオンゴロシとは、じつは植物である。アフリカ南部やマダガスカルの砂漠地帯に生育するゴマ科の植物で、「巨大な逆さに曲がったトゲを持つ植物」を意味する学名のとおり、鋭いトゲのある実が特徴だ。木質の実は、本体の長さが約5センチメートル、幅は約2.5センチメートルで、本体からは先端にカエシのついたトゲが15本ほど生えている。
万が一、ライオンがこの実を踏んでしまい、足にでも刺さってしまうと大変なことになる。歩くことが困難になり、口で外そうとしようものなら、今度は唇に刺さってしまう。
さらに、トゲの先端にカエシがついていることから、抜こうとしてもがくほどに深く食い込んでいく。食べ物を食べられなくなり、水を飲むことすら困難になり、ついには餓死することになってしまうのだ。
その後、ライオンの死骸は、ほかの生き物に食べられることで土に還っていくが、ライオンゴロシの実は、残った骨や大地にしみ込んだ血液などを栄養分として芽を出す。そして、新たな茂みをつくり出すと、次の獲物となるライオンが足を踏み入れるときを待ち続けるのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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