「確信犯」は“悪いと知っててやる”ではない。日本人の7割が誤解している言葉3選

毎日なにげなく使っている日本語。でも「本来の意味」と「多くの人が思っている意味」が、実は食い違っている言葉があります。そうした“誤解されがちな言葉”は数多くありますが、今回は、日常会話でよく口にする「辛党」「御の字」「確信犯」の3つを取り上げます。なかでも「確信犯」は、日本人の約7割が本来とは違う意味で覚えているというデータも。家族や友人との会話で意味がすれ違わないよう、本来の意味をおさらいしておきましょう。
「辛党」=辛いもの好き、ではない
「あの人は辛党だから」と聞くと、辛い料理が好きな人を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
実は本来の「辛党」は、甘いものよりお酒を好む人のこと。「辛」は辛い料理ではなく“お酒”を指し、甘いものを好む「甘党」と対になる言葉で「辛党の夫は、ケーキには見向きもせずビールを飲む」などのように使います。
「辛いもの好き」の意味で使われることも増えていますが、本来は“お酒好き”を表す言葉です。
「御の字」=一応納得、ではない
「これだけできれば御の字だ」――「まあ許せる」「一応納得」という控えめな意味で使っていないでしょうか。
「御の字」は、「御」の字をつけたくなるほど結構なもの、という意味から生まれた言葉。本来は「たいへんありがたい」「これ以上望めないほど十分」という、高い満足を表します。「これだけできれば御の字だ」は、本来なら“十分すぎるほど上出来”という意味なのです。
たとえば、ギリギリで目標を達成したときに「これで御の字ですね」と言えば、本来の意味では“これ以上ない上出来”と満足していることになり、聞く人によっては志が低く映る…かもしれません。
「確信犯」=悪いと知っててやる、ではない
「確信犯」はもともと法律・倫理の用語で、政治的・宗教的な信念に基づき、本人が「これは正しい」と確信したうえで行う行為(犯罪)を指しました。つまり本来は、「悪いと分かっていてやる」のではなく、「正しいと信じてやる」という意味です。
ところが実際には、「あの遅刻、彼は確信犯だよ」のように、「悪いと分かっていて、わざとやる」という意味で使う人が多数派になっています。文化庁「国語に関する世論調査」(平成27年度)では、本来の「正しいと信じて」を選んだ人はわずか17.0%。「悪いことと分かっていながら」と答えた人が69.4%と、約7割が本来とは逆の意味で理解していました。
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