自分のケア、できていますか?「子育て女性のウェルビーイング白書2026」に見る現実と新しいケアの形

公開
更新
自分のケア、できていますか?「子育て女性のウェルビーイング白書2026」に見る現実と新しいケアの形

子育て中のみなさん、毎日本当にお疲れ様です! 家事に仕事に、そして終わりなき育児。目まぐるしく過ぎ去る毎日の中で、ふと「自分のケア、最近いつしたっけ…?」と思うことはありませんか? 自分の食事は後回しで子どもの残したごはんをつまんだり、体調が悪くても「私が倒れるわけにはいかない」と無理をしてしまったり。ご自身の心と体の声を置き去りにしてがんばり続けている方が、とても多いのではないでしょうか。

実は今、子育て世代の女性たちが抱える不調や孤独、そして自分ケアに手が回らない実態が社会課題として注目されています。

【グラフを見る】日本がワースト1位!成人女性の「やせ」の割合の国際比較

女性の「やせ」と「体力不足」が深刻な問題に

「痩せていることが美しい」「産前・産後も体型を戻さなきゃ」という意識が世の中に浸透している一方で、女性の健康維持に関する深刻なデータが出ています。

厚生労働省などの調査によると、20〜30代女性の約5人に1人が「やせ(BMI18.5未満)」に該当しており、このやせの割合はOECD加盟国の中でもワースト1位という衝撃的な水準です。筋肉量が不足していることで、痩せ型であっても糖尿病のリスクが高まるなど、将来の健康寿命を縮めかねない状態が指摘されています。

厚生労働省などの調査によると、20〜30代女性の約5人に1人が「やせ(BMI18.5未満)」に該当しており、このやせの割合はOECD加盟国の中でもワースト1位という衝撃的な水準です

さらに、20〜40代女性の体力レベルは過去25年間で最低水準にまで低下しているというデータも。日々の慌ただしさから運動習慣を持つ余裕がなく、慢性的な体力不足や倦怠感に悩まされている姿が浮き彫りになっています。

「子育て女性のウェルビーイング白書2026」が明かすリアルな実態

そんな子育て世代を取り巻く心身の健康や環境課題を科学的に可視化しようと、2026年9月に全国の未就学児を育てる男女6,334人を対象とした調査を実施し、「子育て女性のウェルビーイング白書2026」が発表されました。その内容からはリアルで切実な実態が見えてきます。

1. 意識は「令和」、実態は「昭和」のまま?

「子育ては母親が中心となって行うもの」と答えた人は35.5%にとどまり、意識の上では性別問わず共に育児を担うという考え方が広がっています。しかし実際の現場では、66.2%のご家庭で母親中心の育児となっており、意識と実態の間に約30ポイントもの大きな乖離が存在しています。また、子どもの急な体調不良時に仕事を休む割合も、実態では63.6%が母親側に偏っているのが現状です。

意識は「令和」、実態は「昭和」のまま?

2. 1日3時間以上、手だけでなく「頭の中」でも育児中

授乳やおむつ替えといった目に見える作業だけでなく、「今日の晩ごはんの栄養バランスはどうしよう」「予防接種の予約を取らなきゃ」「着替えや持ち物の補充」といった、段取りや気を配る「目に見えない育児負担(メンタルロード)」。 白書によると、この「頭の中の育児」に費やす時間は女性平均で1日あたり約3時間7分(月約93時間20分)にものぼり、男性より月30時間以上長いことが判明しました。手を動かしていない時も常に頭を休める暇がないことが、疲労を蓄積させています。

3. 子どもと一緒なのに孤独…4人に1人が「短い会話」に救われている

子育て中の女性の約6割(56.7%)が「孤独や社会からの隔絶」を感じたと回答しています。その理由の多くは「大人と話す機会がほとんどなくなった(53.4%)」というもの。 さらに、全体の24.8%(約4人に1人)が「宅配便の配達員やスーパーの店員、美容師などとの短い会話がとてもうれしく感じた」と答えています。社会との繋がりが途絶えがちな中で、何気ない日常のあいさつや一言が、孤独な心の支えになっているという実態が窺えます。

子育て中の女性の約6割(56.7%)が「孤独や社会からの隔絶」を感じたと回答しています


健康行動は「余暇時間」から「働く時間」に行う時代へ

白書のデータが示すように、子育てに追われる女性たちは自分の体をケアしたいという気持ちがありながらも、物理的にその時間を作ることができません。自分のために時間を使うことに罪悪感を抱いたり、「多少体調が悪くても我慢するのは仕方がない」と諦めてしまう傾向も強く見られます。

これまでは「健康づくりや運動は、各自が自分の休日やスキマ時間(余暇時間)に努力して行うもの」とされてきました。しかし、ただでさえ時間に追われる日々のなかで「個人の努力」だけに委ねるのには限界があります。

そこで今、発想をガラリと変え「健康行動を余暇時間で行うから、働く時間で行うへ移行する」という新たな考え方が注目を集めています。女性の健康やコンディションを保つことを企業や社会の仕組み(投資)として捉え、就業時間内にケアの時間を組み込んでいく時代が始まっているのです。

日本生命が実践!就業時間内の20分で整える「ウェルパシーコンディショニング」

この「働く時間での健康ケア」という先進的な概念に賛同し、自社の取り組みとしてスタートさせているのが日本生命保険相互会社(日本生命)です。
日本生命では、「ウェルパシーコンディショニング」プログラムを一部職場で導入し、毎週木曜日のお昼の20分間を、就業時間内の「自分の心身を整えるための特別な時間」として設定しています。

就業時間内の20分で整える「ウェルパシーコンディショニング」

このプログラムは、東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村でも提供された技術や科学的根拠に基づき、デスクワーク等で固まりがちな首・肩周りのコリや姿勢を短時間で整えるコンディショニングストレッチです。

実際に参加した女性社員からは、 「普段は自分の体のケアを後回しにしがちだけれど、会社の中で『この時間でやりましょう』と機会が用意されているからこそ継続できる」 「他部署の同僚と一緒に体を動かすことでリフレッシュになり、午後からの仕事の集中力やチームの雰囲気も良くなった」 といったポジティブな声が多数上がっています。

職場全体の仕組みとして時間枠が作られていることで、罪悪感なく自分の健康に向き合うことができるように

1人だと「自分のために時間を使って申し訳ない」と後ろめたさを感じてしまう場面でも、職場全体の仕組みとして時間枠が作られていることで、罪悪感なく自分の健康に向き合うことができるようになります。

一人ひとりが健やかに笑顔で暮らせる社会を目指して

女性の心身の健康を守ることは、単に個人の問題にとどまらず、ご家庭の笑顔や社会全体の活力、ひいては企業の生産性向上にも直結しています。

「子育て女性のウェルビーイング白書2026」が浮き彫りにした課題や、日本生命をはじめとする「ウェルパシー」の取り組みが広がっていくことで、無理な個人努力に頼らない温かなサポート体制や風土が、全国の職場や地域社会へと広がっていくことが期待されます。

我慢や無理を重ねるのではなく、自分の体を大切にしながら心地よく働ける世の中へ。こうした取り組みの輪がさらに大きくなっていくことを、ぜひ応援していきたいですね!


文=レタスクラブ編集部Y

この記事に共感したら

Information

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細