人の顔色をうかがっていたら幸せにもなれない　DJあおいの「人付き合いの処方箋」(17)【連載】

幸運や奇跡は神様が運んできてくれるものではない、すべて人付き合いが運んできてくれるもの。月間600万PVの人気ブロガー・DJあおいさんが人間関係をめぐるお悩みに切り込む、初のコミュニケーションの教科書『女の人間関係はめんどうなのよ 人付き合いの処方箋』から特別に全21回までお送りします。今回は第17回目です。

人の顔色をうかがっていたら幸せにもなれない

好きなことをやっていれば好きなことができていない人に疎まれ、自分が楽しそうにしていれば楽しめていない人から疎まれ、自分が幸せになれば幸せになれない人から疎まれます。どのコミュニティでもあることです。最近はSNSで誰でも気軽に発信ができるようになりました。そうなると、どの投稿にも不愉快だ、と言ってくる人が現れるんですね。

自炊した料理の写真を載せれば女子力アピールかと言われ、自撮り写真が多いと自意識過剰だと言われる。特にTwitterなんかがそうなんですけど、全部自分に向けて発信されたものだと錯覚しているんですよね。誰もお前に話しかけちゃいないんだよ。

勝手に勘違いして、勝手にプンスコして。自意識過剰はどっちだ！ という話です。なんで私がお前のお気に召すメッセージを常に発信しなきゃならんのだっつー話なんですよ。もともとTwitter は呟くものですよね。以前は本当に言いたいことだけを自由に話せていたんですけどね。Twitterのタイムラインってよく回転寿司って言われるけど、好きなものだけ取ればいいんですよ。

今はいろんなコミュニティができちゃって、群れてきちゃって、そこから不自由している人もいると思います。人気者になりたい人とか、それが気に入らない人が入り乱れていて、叩き合い。

SNSに投稿するときに気をつけることがあるとすれば、自己責任だということと礼儀を忘れるなということ。すごく気軽なツールなんですよね、SNSって。アイドルだろうが、アメリカ大統領だろうが、気軽に話しかけることができます。でも、いくら気軽だからって人と人の最低限の礼儀は忘れちゃいけません。「こんなことを言ったら失礼かな」「こんなことを言ったら気を悪くするかな」という相手への気遣いは、現実世界でもSNSでも変わりません。

実はそこらへんの礼儀を欠いている人ってわりと多いんですよねぇ。初対面なのに馴れ馴れしいコメントとか「友達かよ！」とツッコミを入れずにはいられません。そういう礼儀がない人ほど、SNSの全ての発言が自分に向けられているものだと勘違いして勝手にイライラするんです。

礼儀のある人は礼儀で距離感を保っているのでそんな妄信はしないものなんですよね。自分に関係のない発言はちゃんと無関心にスルーできるスキルも持っています。SNSは礼儀を無視していいツールでもないし、無法地帯でもありません。最低限の礼儀は忘れずに、そして無法ではなく自由を楽しみましょう。まあ、最後に言えるのは、SNSでは人付き合いするもんじゃない、ってことなんですけどね。

SNSというものはコミュニケーションツールではない。現実では言えない感情を文字でアウトプットして、自分の感情に形を与えることによって自分が何を感じ、何をしたいのかそれを確認するためのアウトプット作業。タイムラインに表示された誰かの呟きの全てが自分に向けられているものだと錯覚して勝手にイライラしたり、勝手に落ち込んだりするな！