飛行機の行きと帰りの飛行時間が違う理由/誰かに話したくなる地球の雑学
飛行機の行きと帰りの飛行時間が違うのはなぜ?
同じ機種、同じ路線に乗っているにもかかわらず、飛行機の行きと帰りで飛行時間が異なる場合がある。いったいなぜ、このような時間差が生まれるのか。そこには「偏西風」が影響している。
偏西風とは、その名のとおり、西から東に向かって吹く風のこと。特に強いものはジェット気流と呼ばれ、国際線の飛行機が飛行する高度10キロメートルの上空では、最大時速360キロメートルという強風が吹いている。
そこで、西から東へ飛ぶ飛行機はできるだけ偏西風に乗るコースを選択し、東から西へ飛ぶ飛行機は、偏西風を避けて飛行する。また、西から東へ飛ぶ飛行機は、飛行時間を短縮することでより少ない燃料で目的地に着けるため、そのぶん多くの荷物を運ぶことができる。
たとえば成田とニューヨークを結ぶ路線の場合、向かい風を受ける上り便は、追い風を受ける下り便と同じ速度で飛行していても、風の速さのぶんだけ飛行時間が違ってくる。
その時間差は、上り便と下り便で約1時間20分。偏西風は季節によって吹く場所が変わるため、飛行時間もそれにともない変わってくるが、冬になるほど強くなる傾向があることから、夏よりも冬のほうが飛行時間に差が出る。
偏西風は、国際線にかぎらず、国内線にも影響を与えている。たとえば、羽田と福岡を結ぶ路線では、上り便と下り便で飛行時間に20~30分の差が生じる。
ただし、成田とオーストラリアのシドニーを結ぶ路線や、羽田と札幌を結ぶ路線のように、南北方向の飛行では偏西風の影響を受けにくい。そのため、上り便と下り便の飛行時間はほとんど変わらないという。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)
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