「このままココにいる?」実家帰省中、あたたかい言葉に心が揺れるけど/娘が学校に行きません(11)

#くらし   

それはウソか?ホントか?

現実世界に帰らねば

1学期の途中から休み続け、ついに本当の夏休みに突入。私もクラスのみんなも休み、そんな安堵感もつかの間、休み続けている罪悪感に参加できない夏休みイベントの連続。トモちゃんのストレスはさらに増してしまいます。のんびり過ごせるだろうと実家への帰省を計画した野原さん。不登校のことを知らない実家メンバーのあたたかい出迎え、いとこ同士での交流もあり、やっと夏休みらしさを満喫したトモちゃんですが、後ろ髪を引かれる思いで自宅へと戻ります。この後もゆっくりと見守る姿勢で不登校の娘と向き合っていった野原さん。たくさんの大人たちが見守る中で、次第に状況が変化していくのですが、その時のお話を野原さんにうかがいました。

「最初、『今日だけでいいから学校休ませて』と言われたとき、まったく不安はありませんでした。もともと元気で明るい子だったので、1週間も休ませればすぐに元気になると思っていました。
そのお休みがまさかそんなに長引くものだとは思いもよらず…」

その後先生たちの連携プレーと、周りの助言もあり、徐々に回復し学校に行けるようになったトモちゃん。

「今思えば、初日に『休んでいいよ』と受け入れてあげたのが良かったような気がしています。その時『このお母さんでよかった』と言われたのですが、そのセリフを聞いて、結構切羽詰まっていたのだろうなと思いました。
それと、私の父親(娘からするとおじいちゃん)からの助言で『そのうち元気になるから大丈夫』ということと『何があったか詮索したり、解決しようとするな』という念を押されてまして、それもよかったのかと思います。
この本は不登校の時期のことを書いていますが、『不登校のすすめ』として書いた本です。親としても『不登校』という選択をするには出口のないトンネルに入っていくような不安を感じると思うのですが、出口までこんなだったよ〜という体験談があれば不安が和らぐのではないかと期待を込めて描きました」

焦らず見守る。なかなか難しいことですが、大切な子どもが登校拒否をしたら、「SOS」が出ているという事。子どもに寄り添う気持ちが大切なのかもしれません。

著=野原広子/『娘が学校に行きません』(KADOKAWA)

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