いずれは太陽の謎の解明にも!?素粒子「ニュートリノ」はなにがすごいの?/人類なら知っておきたい 地球の雑学(96)

あらためて考えると、この地球(ほし)にまつわるさまざまなことは「知っているようで知らない」ことが多いのではないでしょうか…。
太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をお届けします。
思わず誰かに話したくなる理系ウンチクは、職場や家庭での日々の雑談に役立つかもしれません!
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
役に立たない素粒子「ニュートリノ」はなにがすごいの?
2002年に小柴昌俊(こしばまさとし)氏、2015年にはその弟子にあたる梶田隆章(かじたたかあき)氏が「ニュートリノ」研究でともにノーベル物理学賞を受賞した。しかし、そもそも「ニュートリノ」とは何のことなのだろう。
原子の中心には陽子と中性子からなる原子核があり、さらにその陽子と中性子は、これ以上分けることのできない極小の素粒子にいきつく。ニュートリノとは、そうした小さな素粒子の一つである。
小柴氏は、岐阜県にある旧神岡(かみおか)鉱山の地下深くにある観測装置「カミオカンデ」によって、史上初めて自然に発生したニュートリノの観測に成功。梶田氏は、3種類あるニュートリノ(電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノ)が、飛んでいるあいだに種類を変える「振動」という現象を発見したことが、ノーベル賞へとつながった。
では、我々の生活にニュートリノがどう役立つのかというと、じつは何も役に立たない。ただし、それはあくまで現時点での話。素粒子という、宇宙をつくっているいちばん小さなものに対する研究が、100年後、どのような成果に結びつくのかは、今はまだわからないとしかいえないのだ。
ただし、現時点でニュートリノを研究することでわかるのは、太陽の中心部分の様子である。太陽の中心核ではたくさんのニュートリノが生み出されていることから、これを観測する技術がさらに進めば、太陽の謎の解明につながる。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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