「わかりすぎる」「自分かと思った」とSNSで話題!自分の言った言葉を後悔しつづけるマンガに11万いいね【作者インタビュー】
つい口に出した言葉が適切でなかった…と、その後ずっとくよくよ引きずってしまうこと、ありませんか?
そんな気持ちを描いてSNSで話題になった漫画をご紹介します。
X(旧Twitter)に投稿されて11万いいねを集めたろふ (@rofu1022) さんの「一日ひきずる犬」の漫画には、「ものすごくわかる」「じわじわくる」「自分かと思った」「あるあるすぎる」とたくさんの共感のコメントが寄せられています。その漫画の内容を見ていきましょう。
「一日ひきずる犬」の投稿は…
主人公の「犬くん」は、取引先と会議室で打ち合わせ中。
取引先の方に「すみません、お手洗お借りしてもよろしいですか」と聞かれて、「あ、ぜひ!」と笑顔で返事をします。
お手洗へ向かう取引先の方を見送ったあと、犬くんは「ぜひはおかしかったな…」と顔を曇らせます。
その後、同僚のネコくんと楽しく会話をする中でも、「ぜひはおかしかったな…」と思い出して後悔します。
定時後、「おつかれさまでした」と上司に挨拶して退勤しながら、「ぜひは確かにおかしかった…」と犬くんは思いますが、「でも連休だ!そんなことは忘れて楽しい音楽をかけて帰ろう!」と笑顔になって気を取り直します。
しかし帰りの車の中、またしても「ぜひは本当におかしかった…」とくよくよし続けるのでした…。
Xで大きな反響を読んだこのエピソードのほか、電子書籍にもなったろふさんの作品「働け!くよくよ犬」にはさまざまな「会社員あるある」が描かれ、ユニークなキャラクターたちが登場します。
コミュニケーション能力は高いけど忘れっぽい営業職のネコ、気さくでダジャレ好きの部長、一見落ち着いた大人に見えるけどおっちょこちょいなところのあるオオカミ、食べることが大好きなキツネ、一生懸命で頑張り屋のヒツジなど……。
ユーモラスに描かれる会社での悩みや気まずさに、思わずクスっと笑ってしまう作品です。
作者のろふさんにお話を伺いました
──「一日ひきずる犬」の投稿は11万いいねで大きな共感を呼んでいますが、このエピソードを書こうとしたきっかけは何でしたか?
ろふさん:書いたきっかけは思い出せないのですが、「変えられない過去についていつまでも悩んでしまう」というイヌくんのキャラクターに沿った話を書きたかったのだと思います。
──会社員あるあるなエピソードに共感してしました。ろふさんご自身も会社員なのですか?
ろふさん:会社員として働いています。色んな人と会う機会が多い仕事です。
──繊細で気にしすぎる犬くんのエピソードを中心とした「働く!くよくよ犬」の作品は、おおらかで陽気なネコやダジャレ好きの部長など、ユニークなキャラクターたちが登場します。これらのキャラクターに実際のモデルはいますか?
ろふさん:部長は、自分の会社の人を見て作ったキャラクターでした。会うたびに冗談を言う人で、「彼は一度面白いキャラになってしまったために、常に冗談を言わないといけないというプレッシャーを感じているのではないか」と思っていました。部長にもそういう面があるので、反映されていると思います。
──会社員や繊細さんのあるあるエピソードでありながら、どこか優しい世界にホッとします。作品を描く時に気をつけてること、心がけていることはありますか?
ろふさん:会社員同士なので、コミュニケーションがカジュアルすぎないように気をつけています。例えば、思ったことがあっても、そのまま口に出さなかったりします。
──最後に、読者の方にメッセージをお願いします
ろふさん:いつもありがとうございます。読んでくれる方がいることが一番のモチベーションです。電子書籍への感想をくれた方も、ありがとうございます!嬉しくなって何度も読み返しました。
これからも描き続けていきます。良かったらまた読みにきてください!
取材・文=レタスユキ
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