「もう働けない」若年性認知症の進行で出社すらできなくなった夫は限界を迎えていた/夫がわたしを忘れる日まで(12)

とりあえず着いた駅で降りて

一生を誓いあった仲の2人。相手の中身が別人になってしまっても、愛し続けることはできますか?/夫がわたしを忘れる日まで(1)
『夫がわたしを忘れる日まで』 12回【全21回】


45歳の夫が若年性認知症と診断された。
病気をきっかけに配偶者の中身が別人になってしまったとしたら、あなたはどうしますか?

妻・彩が最初こそ気にも留めなかった、穏やかで几帳面な性格の夫・翔太の物忘れ。しかしある日決定的な出来事が起きてしまい、病院に連れていくと「若年性認知症」という残酷な宣告を受けます。

いずれ時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病。なんとか前を向こうとする妻ですが、病状が徐々に悪化するにつれて夫は知らない一面を見せるようになっていき…。

若年性認知症と向き合う家族の、闘病エピソードをお送りします。

※本記事は吉田いらこ著の書籍『夫がわたしを忘れる日まで』から一部抜粋・編集しました

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