FIREに投資は不可欠！ 8年で7000万貯めた主婦が勉強した、お金を増やすために大切なこと／知識ゼロからのサイドFIRE（3）

働き方や時間に縛られない自由な暮らし「サイドFIRE」を目指す主婦が実践した、お金の増やし方って？

「お金とちゃんと真摯に向き合えば、お金を増やすことは思ったより難しくはありません」と語るのは、8年で7000万円を貯めたという主婦のまなさん。

SNSで投資や節約術などのお金に関する情報を発信し人気を集める彼女は、「やる気と行動力さえあれば、誰でも我が家の真似をすることができ、誰でも資産を築ける可能性が十分にある」と教えてくれます。8年で資産7000万円を達成したその方法や考え方とは、一体どのようなものなのでしょうか。

※FIREとは、経済的自立と早期退職を目指すライフスタイルのこと。

※本記事はまな著の書籍『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』から一部抜粋・編集しました。

FIREに投資は不可欠！

FIREとは、投資ありき、投資が大前提になっているライフスタイルです。FIREするのに投資が不可欠である理由には、次のようなことがあげられます。

投資の力を借りないとお金が増えないから

超低金利時代の今、メガバンクの1年ものの定期預金の金利は0.002％。0.002％と言われてもピンとこないですが、限りなく0％に近いと思って間違いありません。

たとえば、100万円を1年間預けた場合の利息は20円、税引き後だと16円です。預貯金の通帳には、半年に1回、「利息」が印字されますが、その金額を見ると預貯金ではいかにお金が増えないかがわかります。

一方、投資なら運用利回りが3〜5％というのも珍しくありません。預貯金の1500〜2500倍の利回りで利益が出るということ。今の時代は、お金を増やそうと思ったら、投資の力を借りることが必須なのです。

実労だけでは稼げるお金に限界があるから

1日は24時間。24時間で仕事のほかにも、子どもの世話、家事、食事など生活に必要なことをしなくてはならないので、自分が実際に働くことができる時間には限りがあります。

その点、投資をすれば、自分が寝ている間も、テレビを観ている間も、お風呂に入っている間も、お金がお金を稼いでくれます。

投資をしながら取り崩せば、理論上は資産を長持ちさせられるから

FIRE後は資産を取り崩して、それを生活費にあてます。取り崩したら資産はその分どんどん減っていきますが、投資をすることで取り崩し分をカバーできれば、資産を長持ちさせることができます。

銀行にお金を預けるだけではもったいない！
預貯金から投資へ

今でこそ、お金を増やすには投資が不可欠だと考えるようになりましたが、以前の私は投資派ではなく、圧倒的に貯金派でした。銀行預金は1000万円までなら元本が保証されているし、利息は微々たるもので、得はしないけれど損もしないので、お金を貯めるなら銀行預金がいちばん安心安全で確実だと思っていたのです。

でも、お金のことを勉強して「インフレリスク」というものを知りました。たとえば物価が2％上がると、今までは1000円払えば買えたものが1020円払わないと買えなくなる。つまりお金の価値が目減りするというものです。

私が大好きな某テーマパークの入場料は値上がりしています。今から10年前の2012年は、大人1人の入場料は6200円でしたが、10年後の2022年は一番高いチケットで9400円（※1）。10年前に比べて3200円、1.5倍以上も値上がりしたことになります。

6200円を2012年から10年間、銀行に預けても、利息は1円しかつきません（※2）。これだと10年後の2022年には某テーマパークに遊びに行けなくなってしまいます。しかし、同じ金額を同じ期間、米国の株式市場全体に投資していたら、10年後の2022年には約3万7000円に増えていた計算になります
（※3）。入場料どころか、パーク内のレストランで食事をして、お土産もたくさん買えます。物価が上がる怖さを実感したのと同時に、投資の力はスゴイ！と思いました。

※1　2021年から変動価格制が導入されており、来園時期や曜日ごとに異なる価格が設定されています。2022年5月現在の大人1人の入場料は7900 ～ 9400円となっています。
※2　メガバンクの当時の普通預金金利0.001%で試算した場合。
※3　2012年1月に米国の株式市場全体に投資する投資信託を購入し、そのまま10年間保有し続けた場合。2012年1月の為替レート1ドル＝77円、2022年1月の為替レート1ドル＝110円として算出。

著＝まな／『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』