入金力を上げて、4人家族で8年で資産7000万円達成! 節約の成功確率を高めるコツ/知識ゼロからのサイドFIRE(4)
働き方や時間に縛られない自由な暮らし「サイドFIRE」を目指す主婦が実践した、お金の増やし方って?
「お金とちゃんと真摯に向き合えば、お金を増やすことは思ったより難しくはありません」と語るのは、8年で7000万円を貯めたという主婦のまなさん。
SNSで投資や節約術などのお金に関する情報を発信し人気を集める彼女は、「やる気と行動力さえあれば、誰でも我が家の真似をすることができ、誰でも資産を築ける可能性が十分にある」と教えてくれます。8年で資産7000万円を達成したその方法や考え方とは、一体どのようなものなのでしょうか。
※FIREとは、経済的自立と早期退職を目指すライフスタイルのこと。
※本記事はまな著の書籍『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』から一部抜粋・編集しました。
8年で7000万円貯められた理由は「入金力」にあり
投資元本を増やせるか否かは、「投資にいくらお金を回すことができるか=入金力」にかかっています。
たとえば月収100万円でも、それを全部使ってしまう生活をしていたら、入金力はゼロです。一方、月収30万円でも20万円で生活して、残りの10万円を投資に回していたら、こちらの方が入金力が高いことになります。
収入-支出=入金力となるので、確かに収入が多い人は入金力を上げるのに有利ですが、前述のように、「収入が少ない=入金力を上げられない」というわけではありません。もちろん、人が生活していくには最低限のお金は必要ですし、家族がいればなおのことですが……。
投資の神様と呼ばれている米国の著名な投資家、ウォーレン・バフェットの運用利回りは年利20%とか。投資元本100万円で1年後に20万円の利益が出せます。普通の人に年利20%はムリですが、投資元本を400万円にすれば、普通の人でも現実的な年利5%で1年後に同じ20万円の利益が出せます。
ウォーレン・バフェット並みの投資スキルを手に入れることはほぼ不可能ですが、投資元本を増やす=入金力を上げることは実現可能です。そこで、わが家では、入金力を上げる努力をすることにしました。
週末グランピングより30代FIREの方が私はいい
共働きでわが家と同じ程度の年収の同僚家族は都内にマイホームを購入し、そこそこのクラスのマイカーを持っています。週末にはたまにグランピングにも行っています。もしFIREを目指していなかったら、わが家も同じような暮らし方をしていたかもしれません。
しかし実際の私たちは、もっと小さな暮らし。でも、週末グランピング生活を羨ましいとも、もちろん自分たちの生活がみじめとも、やせ我慢でもなんでもなく、本当にまったく思わないのです。むしろ、どこまで出費を減らして生活することができるか、ゲーム感覚や実験感覚で楽しんでいるくらいです。その理由は、わが家は今、FIREを目指して投資の入金力を上げることを優先しているから。
「収入が少ない=入金力を上げられない」わけではないと書きましたが、言い換えれば、「収入が多い=入金力が高い」わけではありません。一般的には、収入が多いと入金力が上がりやすくなりますが、お金があると誘惑も多いものです。
その誘惑を断ち切って、入金力をMAXにするために、1ヵ月の生活費を22万円に固定し、それ以外は全額、投資に回すようにしました。「先取り貯金」というのはよく聞きますが、わが家の場合は「先取り生活費」です。毎月、使っていい金額を決めて、それ以外は投資に入金し続けたからこそ、予想よりも早く7000万円を貯めることができたのだと思っています。
最初のころは、投資するのは非課税枠の上限までとリミッターをつけていましたが、2018年あたりからは上限を決めず、ボーナス、児童手当、お祝いでいただく臨時収入などをすべて投資。入金力を上げることに全力投球したことで、結果がついてきたのだと思います。
お金を使わない生活=つまらない生活ではない
ここまでの話を聞くと、お金を貯めたり、増やしたりするだけの生活なんて、つまらない人生だなと思う人もいるかもしれません。そんな人に知ってもらいたいのが、「使うお金の多寡と、人が感じる楽しさや幸福感は比例しない」ということです。
人が楽しさや幸福感を感じるのに関係しているのが、脳内で分泌される「幸せホルモン」と呼ばれるものだと言われています。ショッピングをする、おいしいものを食べる、お酒を飲む、たばこを吸うなど、お金のかかることをしたときにも、この幸せホルモンは分泌されますが、好きな音楽を聴く、筋トレやエクササイズをする、スポーツ観戦、好きな芸能人の写真や動画を見るなど、そんなにお金がかからないことをしたときにも分泌され、楽しいとか幸せとかを感じることができるとのことです。
お金をかけなくても幸福感を感じることをすれば人生は充実する
謎が解けたときの「わかった!」という感覚や、本を読み終わったあとに達成感などを得られたときにも、脳内には幸せホルモンが分泌されているそうです。
私は本を読んで得られる「わかった!」の感覚や、1冊読み終わったときの達成感を味わうことが何よりも好きで楽しいです。図書館に行けば無料で本が読めますし、本を買った場合でも数千円程度でさまざまな「わかった!」や達成感を得ることができます。読書は、なんてコスパがよいすばらしい娯楽なんだろうと思います。
ほかにも、クーポンやポイ活を駆使して数十円でもお得に買い物ができるだけで「楽しい」と感じますし、節約をすることで自分の送りたい人生であるサイドFIREの実現に一歩一歩近づいていると実感できるのでワクワクします。節約は自分のたった一度の人生を豊かなものにするための「手段の1つ」でしかありません。人が楽しさや幸福感を感じるのに、脳機能的には使うお金の多寡は関係なく、誰とどんなことをして、どう感じたかが重要な要素だということを知っているだけで、節約の成功確率を上げてくれると思います。
幸せは与えられたりつかんだりするものではなく、自分自身で気づくものだと思います。
著=まな/『知識ゼロからのサイドFIRE 8年で7000万円貯めた子育てママのお金の増やし方』
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