フランスで流行し、イギリスに広まった「ネクタイ」の歴史とは?/子どもに話したい雑学(39)

子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。
※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。
ネクタイは騎兵のスカーフだった!
男性のファッションとしてこれほど普及しているのに、実用性はゼロという不思議な存在が、ネクタイである。
首に布を巻く風習は、古代ローマの兵士が防寒のために羊毛を巻いたなど、古くから世界のあちこちにあるが、純粋なファッションとしてのネクタイの起源は、17世紀のクロアチアの軽騎兵にあるといわれている。
勇猛さで知られたクロアチア軽騎兵は、傭兵としても引っ張りだこだった。フランスのパリにも連隊が置かれ、彼らの首には色鮮やかな布をスカーフのように巻いていた。フランス国王ルイ14 世がそれに目をとめ、「あれは何だ?」と側近に尋ねたところ、側近は勘違いして「クロアチア人です」と答えた。クロアチア人はフランス語でクロアート、それがなまってフランス語でネクタイを表す「クラバット」となった。
こうしてネクタイはまずフランスで流行し、イギリスにも伝わる。出征する兵士を見送る恋人や妻たちは、愛する人の首に布を巻いて、同じ軍服を着た一団の中からでもすぐに見つけ出せるようにして別れを惜しんだという。
イギリスで首を結ぶ紐の意味でネクタイ(Necktie)と呼ばれるようになったのは1830年頃。
19世紀後半にはクラバットの結び目だけを残した蝶ネクタイが作られ、同じ頃に現在のネクタイの主流となるフォア・イン・ハンド・タイが誕生した。
監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』
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