地球最古の生命体は深海で誕生した?最有力視されている「黄鉄鉱表面説」/人類なら知っておきたい 地球の雑学(19)

地球上で起きていること、どれだけわかる?
私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
気になる!地球最古の生命体はどこで誕生した?
地球最古の生命がどこで生まれたのかという疑問に対しては、これまでいくつかの説が主張されている。
たとえば、進化論で知られるダーウィンが主張したのは、最初の生命は暖かい池で生まれたと考える「暖かい池説」。ほかにも、海の干潟で生まれたと考える「干潟説」、いろいろなものをくっつけることができる粘土鉱物の表面で生まれたと考える「粘土鉱物表面説」、海底火山の熱水噴出孔でよく見られる、黄鉄鉱の表面で生まれたと考える「黄鉄鉱表面説」などが知られている。
これらの説の中でも欧米を中心に支持を得ているのは「黄鉄鉱表面説」で、現在のところ、最古の生命は原始海洋の深海で誕生したと考えるのが主流となっている。
では、なぜ最古の生命が深海で生まれたのか。これには、当時の地球の環境が関係している。初期の地球の大気には酸素がなく、オゾン層も形成されていなかったため、地表には有害な宇宙線や紫外線が降り注いでいた。しかし、それは海底まで届かなかったことから、メタンや水素などの還元ガスが発生している熱水噴出孔に、バクテリアのような「原核生物」が誕生したと推測されている。
生命が誕生した時期については、今から約38億年前と考えられているが、実際に生命が存在していた証拠となる化石は発見されていない。ただし、この時代の岩石から、「グラファイト」と呼ばれる炭素でできた物質が発見されており、このグラファイトが、生命でなければつくることのできない化学成分を持っていたことから、その存在が確認されている。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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