「今日の私の会話は大丈夫だったかな」帰宅後に1人反省会をする母親。子のためにコミュ障から奮闘したリアルな日常【著者に聞く】

幼稚園の仲良し、さくらちゃん、みおちゃん、けんとくんの3人組。幼稚園の外でも親子3組で遊ぶような関係です。しかし子ども同士の仲がいいからといって、親同士もすんなり仲良くなれるとは限りません。



みおママとけんとママは、子どもたちが赤ちゃんの頃から仲のいい友だち同士。さくらママはいつも疎外感を覚えてしまいます。





園外の遊びにもなかなか誘ってもらえないさくらちゃん。娘に寂しい想いをさせないために、さくらママはママたちと仲良くなろうと頑張ります。
しかし…

育児の苦楽を共にしてきたけんとママを特別な存在だと感じているみおママは、さくらママをよく思っていません。邪魔、うざい…自分たちの関係に割り込む邪魔者だと感じているようです。


一方けんとママは、みんなで仲良く過ごせればいいと考えている人。どちらにも深入りせず、ドライに付き合っています。
そんな3組の親子の関係が変わり始めたのは、けんとくんが別の男の子チームと遊ぶことが増えてきた頃。




さくらちゃんとみおちゃんの親子2組で遊ぶようになり、さくらママもみおママと仲良くしようと試みるのですが…。


あるとき、遊びの約束をウソの言い訳でドタキャンされたことがわかり、さくらママはみおママには仲良くする気がないとハッキリ気づきます。


さくらママは、頑張ることに疲れてしまうのでした。
内気でコミュニケーション力が高いわけではないけれど、娘のことを想ってママ友付き合いを頑張っていたさくらママ。自身の経験が反映されているという著者のあさのさんに話を伺いました。
良くも悪くも、子どもありき。頑張って「ママ友付き合い」をしたリアルな体験

── あさのさんご自身もママ友関係で難しさを感じた経験はありますか?またその経験は本作にどのように活かされているのでしょうか?
あさのさん:あります。私は引きこもりのコミュ障だったのですが、子どもが幼稚園に入ると引きこもっているわけにはいかず、苦手な社交も挨拶も笑顔で頑張りました。(マイナスがゼロになっただけで普通のことですね)。おかげで性根が叩き直された気がしました。
幼稚園では子どもが友だちと仲良くし始めると親御さんとも話す機会が増えてきます。ママ友関係を遮断することも出来ますが、子どものコミュ力を上げたくて、特に長女のときは頑張りました。

常に明るくするようにして遊びの誘いは断らず、放課後の園庭で子どもたちと一緒に遊んだりママさんたちとおしゃべりしたりしました。話題を探して、早く子どものクラスメイトを覚えるようにして、帰ってから「今日の私の会話は大丈夫だったかな?」と1人反省会をして…。このあたりの無理している感が作中のさくらママに反映されています。
ママ友関係で特に難しかったことは子ども同士の関係がよくも悪くも親の関係に反映されること。親同士が合わなくても子ども同士が仲良しなら関わらざるを得ないし、親同士が仲良くなれそうでも子ども同士が一緒に遊びたくなければ疎遠になります。そのあたりの幼稚園時代に起こったこと全てを作品に盛り込んでいます。

── 3人のママ友の視点から語られる本作。それぞれママ友との付き合い方や考え方が異なりますが、あさのさんご自身は3人の中では誰に一番近いと思われますか?
あさのさん:基本的にはさくらママですが、黒いドロドロした部分はみおママです。けんとママは、深入りしないというスタンスは私と同じですが性格は全く違うので描くときに苦労しました。
── ママ友同士で「適度な距離感」を保つためには何が一番大切だと思われますか?
あさのさん:子どもありきの関係だとわきまえることだと思います。


── 最後に、今まさにママ友関係で悩んでいる読者の方へ、メッセージをお願いします!
あさのさん:人と人との関係は十人十色なのでこの漫画がお役に立てるかわかりませんが、少しでもママ友関係の参考になれば嬉しいです。私は未就学児のママ友関係からは卒業しました。あっという間です!ですのでお子さんとご自分を一番大事にしてください。
* * *
良くも悪くも期間限定の付き合いとなることが多いママ友関係。頑張って輪を広げようとすることも、付き合いたい人とだけ仲良くすることも、人それぞれです。親も子も無理せず楽しく過ごせる環境を見つけられるといいですね。
文=K.Kunitake
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