切り方ひとつで味が変わる⁉ 本場・高知のしょうがの旨味を引き出す切り方&絶品レシピ3選

スーパーの野菜売り場で年中見かける、ツヤツヤとした飴色のしょうが。その一大産地である高知県での栽培は、なんと明治元年(1868年)にまで遡ります。
昭和38年、香美市(旧土佐山田町)の農家が「予冷庫」を利用してしょうがの貯蔵を始め、昭和40年には土佐市の農家が新しい貯蔵方法を発表。いつでも手に入る今のスタイルが全国に広がりました。

その育て方は、まさに我が子を育てるような手間の連続。春に「親しょうが」と呼ばれる種を小さく割って植え付けたら、乾燥や雑草から守るために畑へ「敷きわら」を敷き詰めます。そうして過酷な夏を越え、10月中旬からのわずか1カ月間で、1年分のしょうがを一気に大収穫!

収穫したしょうがは、土がついたまま袋に入れられ、約13℃に保たれた専用の貯蔵庫で大切に保管されます。1年中出荷できることから「囲(かこい)しょうが」とも呼ばれているんですよ。
この状態のまま、じっくり寝かせること2カ月。白っぽかったしょうがは、水分と栄養をギュッと蓄えて、きれいな飴色へと変化します。スッと通る心地よい辛みと、爽やかな香りが最高潮に達したところで、いよいよ私たちの元へと出荷されていくのです。
しょうがの美味しさをとことん引き出す!「切り方」と「保存法」

いつもお料理に何気なく入れているしょうがですが、実は切り方ひとつで味わいが変わるってご存知でしたか? 大切な香り成分は皮のすぐ近くにあるので、皮は剥かずに「丸ごと」または「包丁の背で軽くこする程度」で使うのが正解。さらに、シャキシャキした食感を残したいときは「繊維に沿って切る」、香りを引き立たせたいときは「繊維を断ち切るように切る」と、メニューに合わせて切り方を変えるだけで、いつもの一皿がワンランク上の味になりますよ!
例えば煮魚なら、皮付きのまま薄切りにして入れるのがベスト。魚の臭みを消してくれる作用があるのはもちろん、しょうがは風邪予防や整腸作用など、季節の変わり目に家族へ食べさせたい栄養も満点です。
でも、しょうがって一度に使い切れなくて、カピカピにしてしまいがちですよね。しょうがは乾燥と低温が大敵なので、キッチンペーパーに包んで冷蔵庫の「野菜室」に入れてあげると長持ちします。また、「すりおろす」か「小分けにカット」して冷凍庫で保存するのもおすすめ。これがあれば、忙しい夕飯時にいつでもすぐに使えてとっても便利です。
高知県産しょうがを味わい尽くす絶品レシピ3選
高知県産しょうがの爽やかな香りと旨味をガツンと効かせた、大満足の主役級レシピを3つご紹介します。ツンとした辛みがなく、繊維も柔らかい高知のしょうがだからこそ、味わい深い仕上がりに。大人も子どもも喜ぶメニューを厳選しました!
ショウガご飯
しょうがの香りがふわっと鼻をくすぐる♪

【材料(6人分)】
・米…3合
・ショウガ…80g
・油あげ…3枚
A
・薄口しょうゆ…50㏄
・みりん…小さじ1
・だしの素…少々
・塩…小さじ1/2
【作り方】
1.ショウガと油あげは千切りにする。
2.米にAの調味料を入れ、3合の水加減にする。
3.1をのせ、通常モードで炊く。
【ポイント】
油あげを入れることでコクが出ます。
季節野菜がメインの南蛮漬け
旬の野菜、山菜、魚、肉を入れて、アレンジ自在!

【材料(4人分)】
・新タマネギ…中2個
・ピーマン…1個
・トマト…中2個
・ナス…中1本
・キュウリ…中1本
・小夏…中2個(または酸味のある果物適量)
・ニンニク…1片
・鷹の爪…1本
・ショウガ…1片
・ラッキョウ酢…1カップ
・しょうゆ…大さじ1
・塩・コショー…適量
・カマス(または白身魚)…中1匹
・揚げ油…適量
・片栗粉…適量
【作り方】
1.新タマネギ、ピーマン、ニンニクを薄切りにし、トマト、キュウリ、ナス、小夏を一口大に切る。ショウガは千切り。
2.カマスを一口大に切り、塩・コショーを振り、片栗粉をまぶして揚げる。ナスは素揚げする。
3.ボウルにラッキョウ酢と1.2.を合わせ、しょうゆと鷹の爪を加える。
【ポイント】
春は山菜、魚はアジやサバなど手に入るもので。鶏肉も合います。
高知野菜たっぷりスープ
ショウガを効かせて、体ポカポカ!

【材料(4人分)】
・ナス…2個
・ミョウガ…4個
・ピーマン…1個
・キュウリ…1本
・完熟トマト…2個
・タマネギ…1/2個
・ショウガ搾り汁…小さじ2
・ベーコン…60g
・オリーブ油…小さじ2
・固形スープ…2個
・塩…小さじ1
・コショウ…少々
【作り方】
1.ナスはヘタを取って全体の皮をむき、1.5㎝角に切り水にさらす。
2.ピーマン、キュウリ、タマネギも1.5㎝角に切り、ミョウガは千切りにする。
3.トマトは湯むきをして1.5㎝角に切る。
4.鍋にオリーブ油を入れ熱し、ベーコンを炒め、香りがでたらタマネギを入れて炒める。
5.次に、ピーマン、ナス、キュウリ、ミョウガを加え、さっと炒め合わせる。
6.水4カップを注ぎ、固形スープを入れ、煮立ったら弱火にして5分ほど煮る。
7.トマトを入れ、塩、コショウで味を調える。ひと煮立ちしたら火を止めて、ショウガ汁を加えてできあがり。
【ポイント】
完熟トマトは煮すぎないように注意
* * *

暑い夏はシャキッと爽やかに、寒い冬は身体を芯からポカポカに。一年中、私たちの暮らしと健康にそっと寄り添ってくれる、高知県産のしょうが。近所のスーパーで探すのはもちろん、もっと手軽に本場の味を楽しみたいなら、高知県の旬の美味しさがギュッと詰まった産地直送の通販サイト「とさごろ」を覗いてみるのもおすすめ! 丁寧に育てられた自慢のしょうがが、お家にいながら簡単に見つけられますよ。
驚くほど万能で、魅力いっぱいの高知県産しょうがを、明日からの食卓に、ぜひたっぷり取り入れてみてくださいね!
文=宇都宮薫
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