本当に「遅い」のは⼈⽣の幕が閉じる 0.001秒前だけ。エド・はるみさんが教える、年齢の思い込みを外して機嫌よく⽣きるヒント

40代での⼤ブレイクを経て、50代で慶應義塾⼤学⼤学院へ⼊学、現在は筑波⼤学⼤学院博⼠後期課程で研究を続けるエド・はるみさん。そのポジティブな⽣き⽅のエッセンスを凝縮した⼀冊、『今⽇がいちばん若いから 年齢を吹き⾶ばす⽣き⽅』(KADOKAWA)が2026年5⽉26⽇に発売されました。「もう◯歳だから……」なんて⾔葉を吹き⾶ばす、エド・はるみ流・⼤⼈の⾏動哲学について、お話を伺いました。
「やらなきゃいけないのに動けない……」を打破! ⼼とからだが促される魔法の⾔葉
――40代・50代は将来への不安が増す時期でもあるようですが、新著にある「1ミリでも動けば何かが変わり始める」という⾔葉に救われる読者は多いと思います。とはいえ、分かっていても「その1ミリすら⾯倒くさい……」と動けない⽇もありますよね。忙しい毎⽇の中で、今⽇からでもすぐに始められる「1ミリの行動」の具体例を教えてください。
エド・はるみさん:頭では分かっていても、疲れ果てて動けない日もありますよね。まさにそんなときでも、体をスムーズに促してくれる魔法の掛け声を見つけました。
それは・・・
『よいしょ、よいしょ』
『⼀つずつ』
『よいしょ、よいしょ』
『私はできる』
という言葉です。詳しくは、本の方に書いていますが、ざっくりとお伝えすると、これのやり方はとても簡単で、例えば、疲れ切って布団からなかなか起き上がれない状態のときなどに、「よいしょ、よいしょ、一つずつ」と実際に声に出して、その掛け声で自分を励ましながらゆっくりと動いていくというものです。大きな声でなくて構いません。
そしてポイントは、その声が自分で聞こえること。なぜならその言葉を聞くことで、脳がそれを認識するからです。
例えば、流しには食器が、洗濯物も山積み!でも動けない。あぁ、どうしたらいいの・・・? そんなとき、「よいしょ、よいしょ」と小さくでも声に出しながら、布団の中でゆっくりと片足ずつ1ミリずつ動かしてみる。あれ?意外に動くぞ!そしてまたゆっくり1ミリ1ミリと動かし、徐々に起き上がっていき、本来の行動につなげていく。そう、「私はできる」と言いながらです。
焦らずに、少しずつ、ゆっくりとでも、一つずつ、1ミリずつでいいから動いていく・・・。すると驚くほど気分が徐々に変わっていき、気がついたときには、さっきまでの到底できないと思っていたことにも着手できるようになっている、というものです。
そして大変なのは、気流に乗るまで。気流にさえ乗ってしまえば、あとは安定飛行に入れることをイメージするといいかも知れません。
小さく、ゆっくりと、1ミリずつ、自分を励ましながら、あれ!できている。いいぞ、いいぞ・・・そんな風に、ぜひ一度遊び心で試してみてください。
“⾃分ばかりがナゼこんな⽬に…!?”は錯覚に過ぎない? やりがちな思考のクセから真実に気づけた、オモシロ数え術
――新著では、感情の整理術として「ネガティブとポジティブの両⽅の出来事を書き出す」というユニークなアプローチを紹介されています。エドさんご⾃⾝が、この⽅法によって救われたり、⼼が軽くなったりしたときのエピソードを教えてください。
エド・はるみさん:「救われた」というより、この方法で「気づきを得た」と思います。
人は、ポジティブな出来事より、ネガティブな、イヤだと思った経験の方が記憶や印象に残りやすいという説を、以前何かで読みました。確かにそうだなと。けれどある日、フと思ったのです。
「待てよ。本当は、その嫌だったことと同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に、良いこと、運が良かったことが自分に実は、沢山起きていたんじゃないか?」と。
そう気づき、よくよく両方の記憶を辿り、それぞれの数を数えてみたのです。すると、やはりポジティブな、本当に運の良い、ありがたい出来事が、2、3個、ネガティブな事例を上回っていたのです。
なので、それは事実ではなく自分の認知が生み出していたものだったんだと。そんな気づきを得ることができた方法です。
「今」伝えずに、いつ伝えるの?「いつか」ではなく毎⽇伝えて良い思い出を重ねていこう
――新著の中で、「<⼈⽣の最期>を意識したとき、健康寿命で考えると、あの桜を⾒られる回数は『あと15回ほど』かもしれないと気づき、⾝が引き締まった」とお書きになっています。この死⽣観は、エドさんの「今」の⾏動をどう変えましたか?
エド・はるみさん:それをきっかけに私は、逆に残りの「今」という瞬間に、これまで以上に感謝と喜びを感じながら生きて行こうと意識するようになりました。
人は、目の前のさまざまな奇跡を、つい当たり前のことだと思ってしまいがちです。しかし例えば、もう何十年も文句一つ言わずに動き続けてくれる自分の身体中の細胞一つ一つの健気さや、毎日ごはんが食べられるこの日本で生きている喜び、温かい布団で毎日安心して眠れるしあわせ・・・。そんな小さな何気ない一つ一つが、実はどれだけの奇跡であるか。
そのことに気づき、日々心の中で感謝しながら過ごすことができれば、その残りの15回という数字も、怖いものではないのかも知れません。
私はそれ以来、朝、目が覚めたときにまた呼吸をしてこの朝を迎えられた自分の命の奇跡に「ありがとうございます」と心の中でつぶやいてから、起き上がるようになりました。
――年を重ねるほど、「素直」であることがお得、という新著のお話にハッとしました。意地を張らずに、⼤切な⼈へ「ありがとう」や「⼤好き」を伝えることが、私たちの⼈間関係をどう変えてくれるのか、エドさんの実感をお聞かせください。
エド・はるみさん:これは特に、最も親しくて近しい相手である恋人や伴侶、パートナーやご両親、お子様などを思い浮かべながら、思うことなのですが・・・
『ありがとう』『さみしかった』『⼤好き』『ごめんなさい』
この4つのことばをお互いに日々さりげなく、1日に何度も素直に言い合えたら、言う方も言われる方もずっと心が温かく嬉しくて、かけがえのない毎日を過ごせるのではないかと。
私にも、これを言えなかった相手がいますし、言える相手もいます。言えなかった相手には、本当に今後悔していますし、もっともっと伝えればよかったと思っています。だからこそ、今言い合える相手には、これをずっと続けていきたいと思っています。
またこれは、家族ほど濃い関係でなくとも、職場や仕事で関わる方々にも、「いつもありがとうございます」「またぜひお会いしたいです」など、素直な本心をお伝えしようと心がけています。それは、私ももし、そう相手の方に伝えられたら、とても嬉しいと思うからです。
人生は、あっという間です。「いつか」は、そうしない限りやっては来ません。また、人生は“主観の「記憶」がすべてかも知れない”と、最近強く思います。だとすると、どれだけ生きている間に、いい思い出が作れたか?がすべて。なので、自分の中の素直な気持ちを素直に出して、少しでも日々、いい関係、いい気分で生きていきたいと願っています。
「遅い」と感じるのは思い込み。1ミリずつでも動いていく。その1歩1歩がすべての扉を開いていく
――年齢を重ねることに漠然とした不安を感じたり、「今さら新しい挑戦なんて、もう遅いかも」と諦めかけている多くの読者へ、最後にメッセージをお願いします。
エド・はるみさん:本当に「遅い」のは、自分が息を引き取る 0.001秒前ではないでしょうか。それ以外で「遅い」なんてことはないのではないか、と私は思います。なぜなら、何より<意識>が重要だからです。現実がどうか?ではなく、自分自身がどう思うかが一番大切なことだと思います。
さらに言うなら、「遅い」なんて、そう思い込めば諦められますから、それを”言い訳”にしていないか、ご自分に問いかけてみるといいかも知れません。もちろん、そうしたチャンスや受け入れの確率は、当然歳を重ねれば減る現実はあるでしょう。けれど、だとしても、どこかに絶対、活路や出会いはあるはずです。自分が諦めさえしなければ。
なので、そんな“思い込み”はフッとはずしてしまえばいいと思いますし、それは実際に動いて、手を掛けてみれば、意外とあっけなくはずれ、小さく扉が開いていくくらいのものではないでしょうか。私は今でも、あらゆることに対してそう信じています。
* * *
いつでも「今⽇がいちばん若い⽇」。世間の常識や、⾃分の中の恐怖⼼に「待った」をかけず、⽬の前のことに集中して⼩さな⼀歩を踏み出してみる。
そんなエドさん流の⽣き⽅のヒントは、明⽇からの毎⽇の景⾊を少しだけ変えてくれるかも知れません。
取材・文=宇都宮薫
Information
おすすめ読みもの(PR)
プレゼント応募
「「お肉のギフト券3000円分」」
「8月29日は焼肉の日」キャンペーンで、おいしい国産肉をお得に食べよう!
メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く!
新規会員登録する
読みものランキング
-
1位工学部を志望したら「男子ばっかりでやりづらいだろ」と反対された女子学生の決断/マウンティング男の価値観をぶち壊した結果(1)
-
2位「私は夫が大嫌い」それでも夫の好物を用意してしまう妻の胸の内/離婚してもいいですか? 翔子の場合(1)
-
3位思い返せば認知症のサイン? 40代の母に感じた幼い息子の違和感
-
4位3歳の子を遺して亡くなった一人娘。70歳の父親が子育てを決意!?/ハルとゲン(1)
-
5位「作りたい」思いが燻ぶり続ける料理好き女性。ある日運命の出会いを果たして!?/作りたい女と食べたい女1(1)
読みものランキングをもっと見る
レタスクラブ最新号
レタスクラブ最新号詳細





