「パパが社交的だったらよかったのに」地域の輪の中に入れない夫と、それを案じる妻の葛藤【著者に聞く】
『夫ですが会社辞めました』あらすじ
ある日突然、会社に行けなくなってしまった夫の俊。休職したことを偶然妻が知るまでの3ヶ月間、彼はそれをずっと黙って過ごしていました。

「どうして言ってくれなかったんだろう」
都内のアパレル会社で働き家計を支える妻の沙月は、何も話してくれない夫に不満を抱えながら日々をやり過ごしています。
夫婦は自然豊かな葉山の町に引っ越し、時にすれ違い、時にぶつかりあいながら、自分たちにとっての家族のあり方を探していきます…。
実体験をもとに描くモヤモヤエピソードに共感!

──自然豊かな葉山の描写が印象的でした。作品の中にはとげとげ。さんの実体験も描かれていますか?
とげとげ。さん「ちょっとした小ネタに実体験が反映されています。例えば、葉山のパン屋さんに行ったのをきっかけに転居したこともそうですね。あとは、子どもが風邪をひいたときにどんどんやることがたまって家事が進まないシーン。俊が言っているように、本当に『永遠にゴールのない障害物競走みたいだ』と感じるんですよね。

お風呂で主人公の俊と息子のカズがにらめっこをしているときに、子どもの純粋な『情報じゃない表情』を感じるシーンも実体験です。人と接すると、どうしてもちょっとした言動で相手をイラつかせてしまうことがありますよね。そんなとき、私は後で『あぁ、怒らせちゃったかなぁ』と不安になって、相手の表情がフラッシュバックする瞬間があったりして…。そんな風に、私が日常で感じていることを膨らませて俊に発信してもらっています」


──とげとげ。さんが、地域の情報網の大切さを感じるエピソードも漫画に盛り込まれていますね。
とげとげ。さん「そうですね。私の周りにも主夫の方はいるのですが、やっぱり少数派なので、社交的な人は保育園のママたちの輪の中に入るけれど、馴染めないのか馴染まないのかポツンと一人でいる人もいて…。主人公の俊は、まさにポツン派。そうなると、どうしても人づてでしか得られない地域のイベントの情報が届かなかったり、みんなで遊びに行くときに誘われなかったり、ちょっとしたところで不便を感じることがあるんですよね。そういうところも漫画で描いています」

──ご自身も2児の母であるとげとげ。さんの実体験やモヤモヤが盛り込まれているからこそ、共感できるエピソードが多いのですね!そういったストーリーを考える上で心がけていることはなんですか?
とげとげ。さん「日頃から、みんながやり過ごすようなモヤモヤを掘り起こすというか、多くの人が『なんか嫌な感じがするけど…まぁいっか!』と流すようなことを深掘りして原因を考えるようにしています。それに共感したり、なるほどと感じたりして、読む人のモヤモヤした気持ちがちょっとでも軽くなったらいいなぁと思います」
【取材=松田 支信/文=レタスクラブ編集部】
Information
主夫と大黒柱妻。川田夫婦が選んだ未来は?

俊と沙月がそれぞれに悩み、ぶつかった末に見つけた『家族の形』とは……? ふたりの葛藤と選択、そして踏み出した新たな一歩は、書籍だけで読めます。WEB未掲載の描き下ろしエピソードが50ページ!
『母ですが妻やめました』電子書籍で発売中!

地元の仲間と遊んでばかりで家庭に無関心な夫、落ち着きがなく手のかかる娘、ママ友たちの間では孤立…。悩み多き『ナナちゃんママ』こと木下理恵のエピソードを中心とした電子書籍『母ですが妻やめました』、WEB未掲載の描き下ろしエピソードがたっぷり40ページ超です!
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