似ているが植物としては全く別物「ジャガイモとサツマイモ」/誰かに話したくなる地球の雑学
ジャガイモとサツマイモは似て非なる植物!
イモは穀物と違い、天候のすぐれない時期があっても、生育に影響を受けにくい。さらに穀物と比較すると、同じ面積でとれる作物のカロリーは、イモ類のほうが圧倒的に多い。
そうしたことから、今後、地球の人口が爆発的に増加することで起こり得る食糧危機を乗り越えるため、イモは非常に重要な作物になると考えられている。
ところで、イモの代表といえば、ジャガイモとサツマイモだが、じつはこの両者、食品としてはよく似ているものの、植物としては似て非なる存在だ。
まず、ジャガイモはナス科の植物であるのに対し、サツマイモはヒルガオ科の植物に分類される。栽培方法もそれぞれ異なっており、ジャガイモは種イモを畑に直接まいて育てるが、サツマイモは苗をつくり、それを移植して栽培する。接ぎ木をするときにも、ジャガイモは同じナス科のトマトと、サツマイモは同じヒルガオ科のアサガオとの組み合わせで行なう。
さらに、ジャガイモからとれるイモは、茎(地下茎)が肥大したもので、塊茎と呼ばれる。一方、サツマイモからとれるイモは、根が肥大化したもので、塊根と呼ばれる。実際、地中にあるイモを掘り出してみても、ジャガイモの表面はつるつるしているのに対して、サツマイモのまわりには細かな根がついている。
ちなみに、ジャガイモは南米アンデス山脈が原産。スペイン人によってヨーロッパへ伝わり、日本には17世紀頃、オランダ船によって持ち込まれた。対して、サツマイモは南米の熱帯地方が原産。15世紀末頃、スペインやポルトガルに伝わると、東南アジア、中国、琉球を経て日本へ。その名の由来となる薩摩国(現在の鹿児島県)には、17~18世紀頃持ち込まれたとされる。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)
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