目にしたら気をつけて!積乱雲の下に見える「雨の柱」に要注意/もっとすごすぎる天気の図鑑(1)

防災・減災のために、災害をもたらす雲のしくみの研究を続け、映画『天気の子』の気象監修をした雲研究者の荒木健太郎さん。そんな荒木さんが、面白くてためになる「天気にまつわる知識」を、図解やイラスト、写真をふんだんにつかって詳しく紹介してくれます。
雲・空・天気・気象についての様々なこと、知れば誰かに話したくなるトリビアが満載の記事をお届けします! 空を見上げるのが、もっと楽しくなるはずです。
※本記事は荒木健太郎著の書籍『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』から一部抜粋・編集しました。
積乱雲の下に見える「雨の柱」に要注意!
青空に突然暗い雲が広がってきた――。これは、積乱雲が近くで発達しているサインです。積乱雲が近づいてくると、雲の下に真っ暗な雨の柱(雨柱・雨脚)が見えることもあります。
積乱雲は、不安定な大気の状態で発達し、雷雨をもたらします。十種雲形のなかでもいちばん背が高く、ときには雲の頭が高度15kmを超えることも。積乱雲のなかには水のつぶや氷の結晶があり、とくに強い上昇気流に伴って雪や霰が成長します。この雪や霰は落下しながら融けて、雨となって降ってきます。それが太い柱のように見えるのは、積乱雲の横方向の広がりが数km~十数kmと狭く、さらにその一部で勢いよく雨が降るためです。
積乱雲による局地的な大雨は「ゲリラ豪雨」と呼ばれることもあり、積乱雲が真上にくるとあっという間に土砂降りに。雨柱が見えるのは、とても近くまで積乱雲がやってきている証拠です。建物内にすぐに入って安全を確保しましょう。
積乱雲の下に現れる雨の柱

青空が見えていても、積乱雲の真下では土砂降りの大雨になっている。

急に空が暗くなったり冷たい風が吹いてきたりしたら、積乱雲接近の可能性あり。積乱雲に関係する観天望気をあらかじめ確認して、天気の急変を察知したら気象庁ウェブサイト「雨雲の動き」で積乱雲の位置をチェック。

冬の積乱雲の下では雪や霰が降っているモワモワしたものが見える。地上が乾燥していると途中で蒸発(昇華)して尾流雲になる。

豆知識
積乱雲の位置や動きを知るには、気象庁ウェブサイト「雨雲の動き」が便利です。リアルタイムの気象レーダーの情報で、強い雨の降っているところが一目でわかります。夏の不安定な天気には必須アイテム! ぜひ使いこなしましょう。
著=荒木健太郎/『もっとすごすぎる天気の図鑑 空のふしぎがすべてわかる!』(KADOKAWA)
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