【私の居場所はどこ？】父に愛されたかっただけなのに！目を背けていた事実に向き合う中学生

さまざまな理由によって母親または父親が一人で子どもを育てている「ひとり親家庭」。厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、児童のいる世帯は1122.1万世帯、そのうち72.4万世帯がひとり親世帯だそう（2019年調査）。その割合は約6%と大多数とはいえませんが、身近に存在する家族の形といえます。

ゆきさんは物心ついた時には母親がおらず、父親は仕事を理由にゆきさんを顧みません。ゆきさんの面倒を見てくれるのは祖母でしたが、祖母のゆきさんに対する態度は冷淡なものでした。そして、ゆきさんが中学3年生の時、なぜ母親がいないのかが明かされます。母親はゆきさんを連れて家出をし、その後ゆきさんだけを家に帰して、去っていったのです。そして、そこには男性の影がありました。父親にも、母親にも捨てられたと感じたゆきさん。この環境から抜け出すために、ゆきさんは行動し始めます。