血は赤いのに、血管は青く見える不思議。動脈と静脈で血液の色が違う!?/人類なら知っておきたい 地球の雑学(81)

あらためて考えると、この地球(ほし)にまつわるさまざまなことは「知っているようで知らない」ことが多いのではないでしょうか…。
太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をお届けします。
思わず誰かに話したくなる理系ウンチクは、職場や家庭での日々の雑談に役立つかもしれません!
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
血は赤いのに、血管は青く見えるのはなぜ?
手首をはじめ、体のあちこちを走っている血管は青い色をしている。血は赤いのに、どうしてあんな色をしているのだろう。血管そのものが青いのだろうか。
血管自体は、白や半透明で青いわけではなく、じつはこの疑問については科学的にもはっきり解明できていない。しかし、外から見える血管はほとんどが静脈だということに原因がありそうだ。
血液が赤いのは、血色素のヘモグロビンが含まれているからで、ヘモグロビンは酸素と結びつくことでより鮮やかな赤い色になる。動脈を流れる血液は酸素を豊富に含んでいるため鮮やかな赤だが、静脈を流れる血液は酸素が少なく二酸化炭素を多く含んでおり、動脈を流れる血液に比べると青黒い色をしている。
動脈は、体の深いところを通っているので外側からは見えないが、静脈は皮膚のすぐ下にあるためよく目につく。中を流れているのが静脈血であるうえ、皮膚や血管の壁を透かしているので、青く見えるのではないかと考えられているのだ。
学校の理科室にある人体模型や図鑑では、動脈が赤、静脈が青で表されているが、これはわかりやすくするためで、実際にあのような色ではない。
人体でも、赤い血管を見ることのできる場所がある。それはまぶたの裏側で、アカンベーをするときのように下まぶたを引っ張ると、薄い粘膜を通して毛細血管が見える。毛細血管は動脈と静脈がつながったものだが、その管も薄いので、鮮やかな赤い色をした血の色が見えるのだ。
また唇が赤いのも、薄い膜のすぐ下を通っている血の色によるものである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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