ラーメンどんぶりに描かれた渦巻き模様の正体は?/子どもに話したい雑学(8)

#趣味   
ラーメンどんぶりの渦巻き模様の正体は?

『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』8回【全56回】


「子どもの好奇心を高めたい」
「わが子に尊敬されたい!」
「日々のコミュニケーションの中でいろんなことを教えてあげたい」

そんな時に役立つ、子どもをもつ親たちにぜひ知っておいてほしい教養系雑学をご紹介します。子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう“おもしろ知識”や“生活の知恵”。

学校では教わらない“タメになるうんちく”を、子どもとの会話の中でさりげなく話してみましょう。コミュニケーションをとる際に必要な「教養」になるとともに、きっと子ども自身の「好奇心」をも刺激するはずです!

※本記事は多湖 輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。


ラーメンのどんぶりに描かれた模様の正体

ラーメンのどんぶりの縁には、角張った渦巻きを二つつなげたような模様が描かれている。見ただけでラーメンが食べたくなるほど中華ムードをかもし出しているあの模様は、稲妻をデザイン化した「雷文(らいもん)」だ。

雷文の歴史は古く、紀元前1500年頃の古代王朝・殷(いん)の時代にまでさかのぼる。殷の遺跡から出土した青銅器に、早くも雷文が見られる。古代中国の人々は、雷を天の意思を表すものと崇め怖れた。雷文は、高貴な人だけが用いる模様だった。

これが日本の庶民の食べ物であるラーメンのどんぶりに描かれるようになったのは、大正時代のこと。中国の食器を日本に輸入したイギリス商人が、『中国っぽさ』をアピールするために、この模様を入れたのだという。

ラーメンの器に描かれたほかの図柄にもそれぞれ意味がある。「龍」は古くから天帝の使者としてあがめられた空想の動物で、かつては皇帝以外が使ってはいけない紋章。「鳳凰」は幸運を招くとされる空想上の鳥で、古代中国においてもっとも高貴とされた。「喜」の文字が二つ並んだ「双喜文(そうきもん)」は、新郎新婦が並び喜んでいる姿を図案化したものだ。

監修=多湖 輝『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』(KADOKAWA)

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