すぐにどこかに行こうとする子ども対策? SNSが漫画家・まぼさんに教えてくれた「子どもを引き寄せる罠」とは

#育児・子育て   
  『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

X(旧Twitter)では10.6万人のフォロワーに支持されている人気漫画家のまぼさん。
どこかそこはかとなく『人生の先輩』っぽい大人びた雰囲気を漂わせる長男のよいたんと、その妹で令和生まれのメンタルつよつよギャル・しおさん。性格は違っていても、お互いを溺愛する兄妹の日常を、まぼさんはマンガでユーモラスに綴っています。

そんなほのぼのコミックエッセイ『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』で、まぼさんは自由気まままにどこかに行こうとする元気な娘を、すかさず自分の元に呼び戻す方法を紹介していました。一体どんな方法なのでしょうか、まぼさんのコメントと合わせてご紹介しましょう。

「しおさんを呼ぶ方法」のエピソードは…


 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

兄のよいたんは親のそばを離れないタイプだったのですが、妹のしおさんはすぐに自由気ままに動きたいタイプ。オムツ替えの際や、公園でもすぐどこかへ行こうとするしおさんを追いかけて捕まえることに、母親のまぼさんは「どうすれば」と困っていたそうです……。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

ある日公園で遊んでいた時のこと。またその場から離れようとするしおさんを見て、慌てる兄のよいたん。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

しおさんの安全をしっかり確認しつつ、まぼさんはすっと腰をおろし、子どもが顔を乗せられるように両手を形作り、「追うのではなく、引き寄せるッ…」と念じるように言いました。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

よいたんは「何それ…」と唖然としてまぼさんを見ていましたが、まぼさんの両手を見たしおさんは引き寄せられるように戻って来て、両手の中に頬をのせるではありませんか。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

「え?なんで?どうやった?」と不思議そうなよいたんに、まぼさんは「こうやったら来るってツイッター(X)で見た」と話します。そしてよいたんも半信半疑なから試しに同じようにやってみると、よいたんの手の中に頬をのせるしおさん。追うと逃げるのに、なぜかこの方法だとしおさんは寄ってきたとのこと。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

面白くなったよいたんは「面白いもの見れるよー」と友だちの前でもこれを披露し、ポーズをつくると妹が頬をのせる、ということで注目を集めていました。

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

 『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』より

この話を聞いたまぼさんの夫は、「そんな簡単に他人にほっぺたを許しちゃダメだよ!」「そのほっぺはパパの大切なほっぺ!おいで」としおさんを同じ方法で呼び寄せようとするのですが、しおさんはパパの両手にほっぺをのせることはせず、脱ぎたての靴下を「はいどーじょ」とのせるのでした…。


著者・まぼさんに聞きました!


──このエピソードを書こうとしたきっかけは何だったのでしょうか?

まぼさん:「いつも広い世界に飛び出そうと試みる娘とそれを追いかける私…。2歳の誕生日を迎えた頃から比べるとだいぶ落ち着きましたが、娘を追いかけることがとても大変で。『苦労こそ漫画にして成仏』をモットーにコミックエッセイを描いている者として、このエピソードだけは絶対に漫画にしようと思っていました」

──お子さんを追いかけるのは本当に大変ですよね。このエピソードを描いた時の思い出はありますか?

まぼさん:「『しおさんを呼ぶ手』を描くために、しおさんがいない中、あのポーズを観察していたら、脳内のエアしおさんがてってってっと走ってきて、私の掌に頬を乗せてくれました。疲れていると見えないものが見えてしまいますね」

──そんな幻まで…。よほど印象が強かったのですね。しおさんシリーズの中でもこのエピソードがお気に入りだそうですが、どんなところが気に入ってるのでしょうか?

まぼさん:「これは一番気に入っているお話です。てってってっと近寄ってくるしおさんのページが、他のエピソードには無いテンポ感で好きです」

──確かにこのしおさんは可愛いですね! 読者からの反響はありましたか?

まぼさん:「Twitter(X)で告知をしたところ、『本当かな〜と思ってやってみたら、うちの子もきました!』といった反響がいくつかあり、みなさんの報告にほっこりしました」

  *   *   *

「我が子を追いかけるのに疲れた…」とまぼさんと同じお悩みの抱えているも多いかもしれませんね。すべてのお子さんがこの罠に吸い寄せられるわけではないと思いますが、なぜ頬をのせたくなるのかは謎のまま。お家で同じポーズをして、果たして子どもが頬をのせるのかどうか…? 試してみたくなるエピソードですね。


取材・文=レタスユキ

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