新NISAの魅力の一つは、翌年復活する非課税投資枠にあり!/新NISA完全対応(8)

非課税枠が復活する新NISA

老後2000万円問題も怖くない!新NISAがお金の不安を解決するってホント?!
『【新NISA完全対応】 9割ほったらかし「超」積立投資 定額インデックスと年1回トレードで年間利益200万円を稼ぐ!』8話【全9話】


「新NISA」は日本人の希望!? 今、はじめるべき理由とは?

日々の生活費に加え、住居ローンの返済金や教育費も必要なのに、物価は上がる一方だし、お給料は増えない。老後の資金も心配だしどうしたらいいの~!? お金の悩みに頭を抱える方へ「新NISAは見過すべきでない希望の制度」とおすすめするのが、投資家であり、これまで延べ15万人以上が受講した「投資の学校」創業者の高橋慶行さんです。
2024年に制度が改正され、話題の「新NISA」。興味はあるけどよくわからないという方に、制度の解説やはじめるべき理由、活用ポイントをご紹介します!

●本記事の多くは、執筆時2023年5月~11月現在の情報を基に作成しています。執筆後、金融に関連する法律、制度が改正、または各社のサービス内容が変更される可能性がありますのであらかじめご了承ください
●本記事は株式投資情報の提供も行っていますが、特定の銘柄の購入を推奨するもの、 またその有用性を保証するものではありません。 個々の金融サービス、またはその金融商品の詳細については各金融機関にお問い合わせください。
● 株式投資には一定のリスクが伴います。売買によって生まれた利益・損失について、執筆者ならびに出版社は一切責任を負いません。ご自身の責任と判断のもとで行うようにお願い致します。

著者:高橋慶行
投資家。トレーダー。実業家。宮城県仙台市出身。教師一家の長男として生まれ、幼少時代から教育に関わる仕事で世の中に貢献したいと思うようになる。成蹊大学経済学部卒業後、26歳で独立起業し、複数の会社を経営。投資での失敗を機に2013年に「投資の学校」を創業。「投資をする一般の人たちの立場に立って、世界基準の本物の投資教育を正しく学べる場所」を提供し、これまでに延べ15万人が受講。

※本記事は高橋慶行著の書籍『【新NISA完全対応】 9割ほったらかし「超」積立投資 定額インデックスと年1回トレードで年間利益200万円を稼ぐ!』から一部抜粋・編集しました。


新NISAの最大の魅力の1つ。翌年復活する非課税投資枠

投資商品を売却すると非課税枠が翌年復活する

新NISAという制度の最大の魅力の1つは、非課税投資枠が翌年復活するというものです。要するに、保有している銘柄を売却すると、翌年投資枠が復活するということです。

かつてのNISAでは非課税枠の再利用は不可能でした。保有する株式や投資信託の売却は自由ですが、途中で売却した分の非課税投資枠は復活しないため、非課税投資枠を使い切ってしまった場合は新たな株式や投資信託に投資できないというデメリットがありました。

途中で売買しても非課税枠が復活する新NISAは、「売却益狙いの投資がやりやすくなった」とも言えます。

投資で最も大切なことの1つに「いつ売るのか」ということがあります。

人生は有限ですし、お金が欲しいタイミングは人それぞれ異なりますから、「買ったものをいつタイミングよく売って利益を確保するのか」という視点は、ある種、買う以上に重要なことなのです。

▼非課税枠が復活する新NISA

非課税枠が復活する新NISA

売却した分の枠は翌年に復活します。そのため、生涯の非課税限度額である1800万円まで投資しても、売却すれば再びNISAで投資が可能になります。ただし、年間に投資できる上限は成長投資枠が240万円、つみたて投資枠が120万円で、売却した分だけ購入できるわけではありません。

「どう買い替えていくのか」求められるのが新NISA

翌年にも非課税枠が復活するという点で、躊躇なく保有商品を売却できることが新NISAの特徴の1つです。

例えば、成長投資枠で購入時に100万円だった個別株が200万円に値上がりして売却したとします。新NISAでは、買った時の100万円の非課税枠を翌年、再利用できるということです。

新NISAを活用した投資成功の鍵は「銘柄をどう買い替えていくのか」ということだと私は思っています。

ただ闇雲に長期投資をするのではなく、ライフプランを見つめなおし、投資の教養を深めて「時代の情勢」「自分の年齢やライフスタイルの変化によるリスク許容度」などによって「保有すべき銘柄を入れ替えていく」ことにこそ、最大の妙味があると思っています。

もちろん、長期投資は資産形成の軸となることは間違いありません。しかし、政府封鎖のリスクがあるほど借金をしている米国政府が今後の長期投資に耐えられるかどうか、正直プロでもわかりませんので、「長く保有すれば安心なのか」と言われると、そうとも言い切れません。

個人的には、投資枠の復活がある点で、「いつ決済するべきか」に焦点を当てた投資スタイルが今までよりも、後押しされることを願っています。

著=高橋慶行/『【新NISA完全対応】 9割ほったらかし「超」積立投資 定額インデックスと年1回トレードで年間利益200万円を稼ぐ!』

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