あこがれのパンが作れる!
ハード系生地の作り方
きめが粗くて歯切れのよいハード系のパンを作る場合は、生地はあまりこねなくてOK。塩麴を使ったうまみたっぷりの生地で、本格フランスパンからベーコンエピ、フォカッチャまで作れます。油脂を使わないのでベタつきますが、成形時は打ち粉をしっかりふれば大丈夫!
材料(生地約340g分)
A
・強力粉…200g
・塩…2g
B
・水…125g
・液体塩麴…15g
・インスタントドライイースト…2g
液体塩麴はハナマルキの「液体塩こうじ」(塩分濃度12%)を使用。
塩分濃度の異なるものや液体でないものを使う場合は、塩分や水分の量を調節して。
作り方
1 仕込み水と粉類をそれぞれ混ぜる
小さいボウルにBの水を入れ、イーストを全体にふり入れ、沈むまで1~2分おく。その間に、大きいボウルにAを入れ、ゴムベラで混ぜる。
2 生地をゴムベラで混ぜる
イーストが沈んだら軽く混ぜて溶かし、塩麴を加えて混ぜ、大さじ1ほど残して大きいボウルの粉類に加える。粉っぽさがなくなるまでゴムベラで混ぜる。
◆CHECK!
塩麴はイーストが溶けてから加えましょう。
3 角度を変えながらグーパンチする
生地を半分に折り、グーパンチしてこねたら、ボウルを少しずつ回して角度を変え、これを繰り返す(生地がかたければ、2で残しておいた仕込み水を加える)。生地がひとかたまりになったらこね上がり。
◆CHECK!
ハード系生地はあまりこねないほうが、きめが粗くて歯切れのよいパンに仕上がります。
4 生地を2等分にして丸める
打ち粉(強力粉/分量外)をふった台の上に取り出し、カードで2等分にする(フランスパンの場合)。外側の生地を底に集めるようにして表面をピンと張らせ、丸める。
◆CHECK!
フランスパン以外のパンは2等分にせず、1つに丸めてOK。
5 冷蔵庫で8時間発酵させる
保存容器(フランスパンなら容量380mlくらいのもの×2個、それ以外のパンなら容量800mlくらいのもの)とフタの内側に薄くサラダ油(分量外)をぬり、生地を入れてフタをする。冷蔵庫に入れて8時間ほどおき、1.5~2倍にふくらむまで発酵させる。
◆CHECK!
8時間後、すぐに使わない場合はいったん丸め直してふくらんだガスを抜き、再び冷蔵庫で保存して!
これがハード系生地
フランスパンなら2本分、ベーコンエピなら3本分、フォカッチャなら1個分が作れます。
冷蔵庫で3日保存できる!(1日1回、丸め直すこと。)
フランスパン
外はパリッと中はもっちり!
小麦本来のうまみや風味が味わえる
絵本の何ページに出てくるパン?
登場:パンどろぼうとなぞのフランスパン P.1
材料(2本分)
●パン生地
ハード系生地…全量
用意しておくもの…パウンド型(支えに使うので保存容器などでも)、クープナイフ(なければ刃の薄いナイフやカミソリ)、キリフキ
作り方
1 台とパン生地に打ち粉(強力粉/分量外)をたっぷりふり、手にも打ち粉をつける。容器を逆さにして、生地の裏面が上になるように取り出す。
2 手前の生地1/3を折り、指でしっかり押さえる。
3 向こう側の生地1/3を折り返し、指でしっかり押さえる。
4 もう一度、向こう側の生地を手前まで折り、指でしっかり押さえる。
5 さらに合わせ目を手のひらの付け根でしっかり押さえたら、合わせ目を上にして、指でつまんでとじる(両先端はとじない)。残りの生地も同様に成形する。
6 クッキングシートに打ち粉(強力粉/分量外)をふり、生地をとじ目を下にしてのせたら、シートの向こう側と手前を折って立ち上げる。残りの生地も同様にしてシートにのせる。
7 クッキングシートごと天板に並べ、形がくずれないようにパウンド型などで支える。乾燥しないようポリ袋をかぶせ、生地が1.5倍の大きさにふくらむまで発酵させたら(オーブンの発酵機能を使った場合、40℃で約30分)、パウンド型を外す。
8 天板だけオーブンに入れ、200℃に予熱する。その間に、生地の表面にクープナイフで切り込みを3本入れておく。予熱が完了したら生地をオーブンに入れ、キリフキで水をたっぷり吹きかけ、18分焼く。ケーキクーラーにのせて冷ます。
著・料理=吉永麻衣子、原作=柴田ケイコ/『パンどろぼうのせかいいちおいしいパンレシピ』