台所に通じる出入口のことを「勝手口」と呼ぶ理由。ルーツは弓道用語?/大人の最強雑学1500(51)

勝手口の「勝手」は弓道用語だった

日本語に「ら行」ではじまる言葉はなかった!?「ら行」のルーツはお隣の国にあり/大人の最強雑学1500(1)
『大人の最強雑学1500』51話【全54話】


普段何気なく使っていた言葉にはこんなルーツが!
そもそも、これってどう意味?

情報にあふれた今の世の中でも、意外と知らないことってありますよね。そんな日々の暮らしの中の「なぜ?」に答えてくれる雑学ウンチクを紹介します!幅広い雑学を知っておくと、日々の会話やちょっとした雑談にも役立つはず。ビジネスの場や家庭、お酒の席などで、思わず誰かに話したくなることでしょう。

※本記事は雑学総研著の書籍『大人の最強雑学1500』から一部抜粋・編集しました。


勝手口の「勝手」は弓道用語だった


マンションの普及により、「勝手口(かってぐち)」自体が珍しくなってしまったが、昔は台所が家の裏側や隅にあり、勝手口が家の裏にあることも多かった。そのため、年配の人は今でも、台所のことを「勝手」、台所に通じる出入口のことを「勝手口」と呼んだりする。なぜ台所を勝手と呼ぶのか。

有名なのは弓道に由来するという説だ。弓道では、弓を持つ左手を「押手(おして)」、弦を引く右手を「勝手」と呼ぶが、右手のほうが都合よく動かせることから、この勝手が「都合がいい」「気まま」といった意味として使われた。そして、内情をよく知っていて都合がいいということから「暮らし向き」「様子」を指す言葉となり、生計の意味から「台所」に転じたという。

著=雑学総研/『大人の最強雑学1500』

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