SNSに公開された「挑発的な写真」の謎を追え。伏線だらけのミステリコミック作品【作者インタビュー】

結婚2年目で夫と2人暮らしの香澄。ある日、香澄のインスタに見知らぬアカウントからリンクが送られてきます。開いてみると、そこには下着姿でポーズを決める女の写真が投稿されていました。その女の腕には、夫の誕生日にあげたばかりの腕時計が巻かれていて、何よりもその写真の背景は、今まさに香澄がいる部屋そのものだったのです。あまりのショックで香澄はみるみる青ざめていきます。


しかし、こんなことをされて落ち込んでばかりはいられません。ひどすぎる挑発行為に対して、受けて立つことを決めた香澄。写真に写り込んだ口元から、おそらく女は入社1年目の新人ウェブデザイナー・島崎海音だろうと当たりをつけました。そして、香澄が注目したのは、本棚に置かれた少女漫画。香澄が毎週買っているもので、映っているのは最新号。ということは、今週自分が出社していて不在だった日に侵入された…? 絶対に夫の不倫を証明して、慰謝料請求してやる!

本妻VS不倫相手!バチバチに火花を散らす、手に汗握る攻防戦
――まず初めに、この作品を描こうと思ったきっかけから教えてください。
ぱん田ぱん太さん:
前前作『ちっちゃくてかわいいワタシ』、前作『ママ友4人の誰かが夫と不倫している』の編集者さんから今回の企画をいただきました。前作では「不倫相手が誰なのか推理する」というお楽しみがあったので、今作では不倫相手は最初から明かし、どのように不倫しているかを推理する内容ではどうか、という提案があったんです。面白そうなアイディアだったので、すぐに創作意欲が湧きました!

――主人公の香澄と、挑発的な態度を取る不倫相手・海音の手に汗握る攻防戦にハラハラさせられっぱなしでした。
ぱん田ぱん太さん:
前作では「表面上は仲良さげに振る舞ってくる不倫相手」という陰湿(笑)な人間関係だった上、主人公のなつめが大人しくてあまり正直な気持ちを口に出せないタイプでしたが、今作ではバチバチのハッキリしたバトルが描きたかったんです。
香澄ちゃんと海音ちゃんは年齢も離れていて、サバサバした香澄ちゃんときゃぴきゃぴした海音ちゃん、という対極のキャラクターです。しかも2人とも比較的思ったことを良くも悪くも口に出しやすい性格なので、攻防は描いていて楽しかったです。


謎を解き明かすヒントはあらゆるページの隅々に
――プロローグの時点で犯人はわかっているのに、それをなかなか証明できないのがもどかしかったです。徐々に謎を解き明かしていく演出でどんなことに工夫しましたか?
ぱん田ぱん太さん:
謎を解き明かすヒントをあらゆるページの隅々に潜ませることです。そうすることで読者さんが着実に推理出来ますし、その時は見逃してしまっても、真相が分かってから読み返したときに「このシーンのこれが伏線だったか」と分かるのが楽しいかなと思いました。
――確かに、読み終えた後に、もう一度読み返したくなる仕掛けが満載でした。私も繰り返し読んでみたのですが、初回とは全く別の印象を受けたのが面白かったです。
ぱん田ぱん太さん:ありがとうございます。編集さんと一緒に「このシーンはちょっとヒント出し過ぎかも」「このシーンでもう少しヒントを分かりやすくしていいかも」とちょうどいいバランスを探りながら作っていきました!

***
手に汗握る伏線だらけの不倫ミステリコミック。主人公の香澄は一体どんな手段で「夫の不倫」を証明するのでしょうか? 香澄と一緒に推理しながら、ページをめくってみてくださいね。
取材・文=宇都宮薫
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