子持ち昆布の「子ども」は何の子ども?卵の意外な正体

子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。
※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。
子持ち昆布の「子ども」は何の子ども?
子持ち昆布は昆布の上にたくさんの卵が乗った食べ物。昆布のうまみと卵のコリコリした食感がマッチして、絶妙な味のハーモニーを奏でている。そんな子持ち昆布だが、卵の正体を昆布の子どもだと勘違いしている人がいるようだ。しかし実際はそうではない。
卵の正体はずばり、「カズノコ」である。カズノコはニシンの卵。正月のおめでたい食べ物として知られている。ニシンは昆布などの海藻の葉に卵を生みつける。そうすることで、卵が岩に打ちつけられたり、魚の餌食になったりしないようにするのだ。
そうやってカズノコが付着した昆布を採取し、塩漬けにして製品化したのが子持ち昆布である。けっして人工的に、昆布とカズノコをくっつけているわけではない。
ところで、不思議なのは「カズノコ」というネーミングである。ニシンの子なら「ニシンコ」のほうがふさわしいようにも思える。
ニシンはイワシと似ていて、特に稚魚はイワシと見分けがつきにくく、「カドイワシ」「カド」などと呼ばれていた。そのため、卵は「カドノコ」と呼ばれるようになり、やがて「カズノコ」となった。
ちなみに、サケの卵も「サケコ」といわずに「イクラ」というが、これは「魚の卵」という意味のロシア語からきている。また、タラコはタラ(マダラ)の子ではなく、ほとんどがスケトウダラの子。塩漬けにしたスケトウダラの卵巣に唐辛子を加えたのが辛子明太子だ。朝鮮語でスケトウダラを「明太(ミョンテ)」と呼ぶため、その卵を明太子という。
監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』
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