火星への移住が現実に⁉ 近年注目され始めている移住プラン/人類なら知っておきたい 地球の雑学(17)

地球上で起きていること、どれだけわかる?
私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
火星移住が現実に⁉ 「惑星地球化計画」の内容
2011年10月、地球の人口はついに70億人を突破した。今のペースで人口が増え続けた場合、2030年代には80億人、2050年代には90億人に到達するという予測もある。
爆発的な人口増加の結果、さまざまな弊害が起こる。食糧や水不足、エネルギー資源の開発による環境破壊、温暖化の加速など、このままでは地球にさらなる負担をかけることは間違いないだろう。
そこで近年、検討され始めているのが、別の惑星への移住プランだ。移住先の惑星候補として有力視されているのが、火星である。ただし、現在の火星の環境は、人間が住むのに適していないため、テラフォーミング(惑星地球化計画)が必要になる。つまり、火星の環境を人間が生活しやすい環境へと人工的に変えてしまうのが、この計画の目的だ。
テラフォーミングの第一段階として絶対に欠かせないのが、地球のような大気をつくり出すことである。
そのための手法としては、メタンやフロンガスをはじめとした「温室効果ガス」を散布する、あるいは、地球から持ち込んだ微生物や藻類を繁殖させることで酸素を発生させるという方法が考えられる。また、原子力や太陽光などを利用して火星の南極と北極を覆う氷(極冠)を加熱し、極冠にはドライアイス、つまり二酸化炭素の氷も豊富にあることから、これを解かして二酸化炭素に富む大気をつくり、温暖化を促進させるという構想もある。
このように、火星全体の大気を変えることは非常に困難ではあるが、決して不可能ではない。なぜなら、太古の地球にも二酸化炭素しか存在しなかったが、植物が酸素をつくり出しながら増殖することで、現在のように、人間が住むのに適した環境ができあがったからである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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