関節がポキポキ鳴るのはなぜ?ほどほどにしておいたほうがいい理由/人類なら知っておきたい 地球の雑学(74)

関節がポキポキ鳴るのは、骨の音ではなかったらしい

そもそも地球とは?元々は宇宙空間にあるガスやチリだった!/人類なら知っておきたい 地球の雑学(1)
『人類なら知っておきたい 地球の雑学』74話【全149話】


地球上で起きていること、どれだけわかる?

私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。


関節がポキポキ鳴るのは、骨の音ではなかったらしい


映画やドラマでは、ケンカの前に指や腕の関節をポキポキ鳴らして相手を威嚇(いかく)するシーンがよくある。ふだんの生活でも、退屈したときに指を引っ張ったり、急に屈伸運動したりすると関節が鳴ることがある。ポキポキというあの音は、どうして鳴るのだろう。

ポキポキという音は、ずばり「気体が弾ける音」である。

関節のつなぎ目は滑液(かつえき)という液体で満たされ、関節包でくるまれている。滑液は卵白状の粘性のある液体で、タンパク質やヒアルロン酸を含み、関節の摩擦を最小限に抑え、スムーズな動きができる役目を担っている。

指を引っ張ったり、急に関節を曲げたりすると、関節のつなぎ目は引き離されるが、滑液の量はそのままなので関節包内の圧力が一気に下がる。すると滑液の中には、二酸化炭素などのガスが生じて気泡ができる。液体には、密封された状態で圧力が下がると、中から気体が発生するという性質があるのだ。そして、さらに関節が引き離されると、この気泡が一気に移動して弾けてつぶれてポキポキと音が鳴る。

一度鳴らした関節を、続けて何度も鳴らせないのは、ガスがまた滑液に溶けるまで数10分かかるためである。

面白がって関節を鳴らしていたら、「体に悪いからやめなさい」と叱られたことがないだろうか。体に害があるかどうか実証されたことはないが、気泡が弾ける瞬間は、小さな面積に1トン以上ものの力が働くといわれるので、関節の組織を損なう可能性もある。やはり、ほどほどにしておいたほうがよさそうだ。

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細