省エネと温暖化防止に貢献!ノーベル賞を受賞した「青色」LEDがすごい理由

地球上で起きていること、どれだけわかる?
私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
ノーベル賞を受賞した「青色」LEDがすごい理由とは!?
2014年のノーベル物理学賞は、青色発光ダイオード(LED)を開発した物理学者の赤崎勇(あかさきいさむ)、天野浩(あまのひろし)、中村修二(なかむらしゅうじ)の3氏に与えられた。LEDは身の回りの照明やディスプレイにもたくさん使われているようだが、そもそも青色LEDのすごさとは何なのだろう。
LEDの開発は20世紀半ばに始まり、1962年には赤色が、1968年には緑色が開発された。だが、あらゆる色をつくり出す光の3原色の赤・緑・青のうち、青色の開発だけは遅れていた。
光源として用いるには白色が適しているが、青がなくては白色を出すのが難しく、照明としての明るさも足りない。そのため、せっかくのLEDも広範囲には活用できず、青色LEDの開発は20世紀中にはできないだろうと考えられていた。
だが1990年代前半、赤崎、天野、中村の3氏が半導体から青色を引き出す技術を編み出した。窒素ガリウムを材料として明るい青色を放つことを成功させて量産につなげ、白色光源が実用化されたのである。
素子そのものが光るLEDは、電子機器の小型化・軽量化を可能にした。エネルギー損失も少ないので、家庭では省エネの、地球規模では温暖化防止の大きな力となる。
また、青色の光は波長が短いので、デジタルデータの書き込みに使えば容量を大幅に増やすことができるなど、青色LEDによって可能になることは多い。地球中でLEDが用いられる場面はますます増えていくだろう。
青色LEDそのものよりも、開発によって可能になった技術の多さ、人類にもたらされる利益の多さが画期的、なのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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