日本の伝統的な「折り紙」が宇宙で活躍!? NASA式折り紙の使い方とは?

地球上で起きていること、どれだけわかる?
私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
「折り紙」が宇宙で活躍!? NASA式 折り紙のつかいかた!
紙を「折る」という手法で、さまざまな形をつくり出す「折り紙」。その始まりは、供物や贈り物を包んだとき、美しく折って飾るための「儀礼折」とされている。
その後、江戸時代になって紙の生産量が増えたこともあり、折り方そのものを楽しむアートとして、広く庶民のあいだに浸透。明治時代に入ると幼稚園教育にも取り入れられ、現在では世界各地で愛好されている。
このように、伝統的なアートとしてのイメージが強い折り紙だが、最近では本格的な数学的解析のテーマとして取り上げられている。クルマのエアバッグから変形するロボット、人体組織工学にいたるまで、折り紙の発想と現代のテクノロジーが統合されることで、新たな成果が次々に生まれつつある。
じつは、この折り紙の技術は宇宙開発にも応用されており、アメリカ航空宇宙局(NASA-ナサ)からも注目されるテクノロジーの一つとなっている。
その代表例が、東大名誉教授の三浦公亮(こうりょう)氏が考案した「ミウラ折り」だ。縦の折り目にジグザグに傾斜をつけることにより、折り目が重ならずコンパクトにおさまる特殊な折り方で、折り畳んだ一端を引くだけで、全体を一気に開けるという特徴がある。
この画期的な折り方は、1995年に打ち上げられた日本の科学衛星「宇宙実験・観測フリーフライヤ」の太陽電池に採用され、大きな成果を上げた。技術的に見ると、いまだ開発の初期段階といわれているが、その可能性には大きな期待が寄せられている。
2014年にNASAのエンジニアが行なった発表によると、将来、金星上空にミウラ折りの技術を応用した浮遊基地を建設する構想が練られているということだ。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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