自動車よりも環境負荷大!牛のゲップが地球温暖化に関係していた⁉

地球上で起きていること、どれだけわかる?
私たちが日常的に当たり前だと感じていることでも、あまり意識していないことや、知っているようで知らないことってありますよね。そんな地球に生きる私たちが知っておきたい「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史から、大自然や気候、動植物、資源など、地球にまつわるさまざまな疑問をスッキリ解説!
あらためて考えると、私たちはこの地球について、実はほとんど知らないのかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
牛のゲップが地球温暖化に関係していた⁉
ウシやヒツジ、ヤギ、そしてラクダなどの反芻動物は、4個ある胃を使って、食べた植物の消化を時間をかけて何度も繰り返す。このとき胃の中では大量のメタンガスが発生するが、ウシたちは絶えずゲップをすることで、ガスを体外に放出している。だがやっかいなことに、このメタンガスは地球温暖化を加速させる温室効果ガスの一つで、二酸化炭素の50倍以上の温室効果を持っているのだ。
国連が発表したデータによると、家畜のゲップやオナラによって排出されるメタンガスは、自動車とトラックの二酸化炭素の排出量を合わせた数値よりも環境への負荷が大きい。その量は、人類の活動に関係する温室効果ガス排出量の9パーセント。世界のメタンガス排出量全体の37パーセントが動物の体内で発生するガスに由来するとされており、アメリカに限定すると、メタン排出量のじつに26パーセントがウシのゲップによるものといわれている。
このように、ウシのゲップは地球環境に大きなインパクトを与えているが、近年、これを最小限にするためにさまざまな取り組みが行なわれている。
その一つが、飼料の改良だ。「3‐ニトロオキシプロパノール(3NOP)」と呼ばれる成分を乳牛の飼料に加えることで、ゲップに含まれるメタンの量を30パーセントまで削減させることに成功。しかも、産乳量に変化が見られないだけでなく、牛乳の産出に膨大な体力を使う乳牛には珍しく、体重が増加するという恩恵も得られたという研究結果が報告されている。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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