「本当に好き」は意外と少ない。調理道具ですし詰め状態だった台所の見直し

石川県在住のVlogger・深尾双葉さん。6年前から始めたYouTubeでの衣食住にまつわる動画投稿が人気を博しています。現在は築35年の賃貸マンションで夫婦2人暮らし。その生活のなかでの気づきや、心動かされた瞬間、厳選した暮らしの道具。そして「物を手放す」といったテーマをメインに発信を続けています。
都内での雑貨店勤務や、金沢市で器と古道具の店を営んだ経験もあることから、かつては収集癖とも呼べるほど物への執着が強かったという深尾さん。その意識に変化が起きたのは、2024年元旦に発生した能登半島地震でした。この災害をきっかけに「物を所有する意味とは一体、何なのだろう」という気持ちが込み上げ、半ば衝動的に「物を手放す」というアクションを起こすことに。
その結果、「今の自分には何が必要なのか、本当に大事にしている物は何なのか」など、自分自身と向き合う時間が生まれ、新たな価値観とともに軽やかに暮らせるようになったそう。
「ほんとうの豊かさ」を見つめ直し、「物を手放す」ためのヒントを、深尾さんのエピソードからご紹介します。
※本記事は深尾 双葉著の書籍『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』から一部抜粋・編集しました。

収納からすべてを出して、まずは全体像を把握
私にとって一番物が多いところは、台所まわりでした。古いマンションなので収納スペースは狭いのに、鍋や調理道具、カトラリーなどであふれ、吊戸棚もシンク下の収納も、すし詰め状態。
まずは全体を把握するために一度、すべてを出すことにしました。
鍋や調理道具などのカテゴリーごとに棚や引き出しから出して机に並べ、何をどれだけ持っているのかをチェック。いったん全部出すことで、視覚的にどれだけたくさんの物が収納されていたかがよくわかります。

調理道具にどれだけのお金を使ってきたかということを改めて知り、反省する材料にもなりました。さらに、何年も動かしていない物が出てきたり、同じような物がいくつもあったり。普段作る料理の種類に対して、道具の種類はバランスが取れているのか。全体像を知ることで、取捨選択がしやすくなりました。
それらを見ながら、どんな理由で手に入れたのかを思い出してみると、その多くが、人の持ち物を見て、羨ましく思い手に入れた道具だったり、憧れのメーカーだからと物の本質を見極めずに選んだ物だったり。
消費社会を象徴するように最新の調理家電が出てきたりして、自発的な”ほんとうに好き”という基準で選択された物は意外にも少なかったことに気づかされました。

著=深尾 双葉/『ほんとうの豊かさに出合うための9週間 部屋と心が自然に整う“一生もの”の暮らし』
Information
おすすめ読みもの(PR)
プレゼント応募
「「ノマドライヤー」」
軽くてコンパクトなのに高性能! 気軽に持ち歩けるドライヤー
メルマガ登録で毎週プレゼント情報が届く!
新規会員登録する
コミックエッセイランキング
コミックエッセイをもっと見る
作品を検索する
レシピランキング
レシピランキングをもっと見る
レタスクラブ最新号
レタスクラブ最新号詳細









