普段着はダメ?家を出る前から始まる「初詣」の正しい作法【知っておきたい年末年始】

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初詣、参拝までのマナー。鳥居の前で何をする?手水はパスしていい?【知っておきたい年末年始】

お正月の行事の中でも、とりわけ「どうすればいいいんだっけ?」と悩むのが、初詣のしきたりです。せっかく新年のご挨拶に神社を訪れるなら、恥ずかしくない振る舞いで神様に向き合いたいもの。そこで今回は、家を出る前の準備から、鳥居をくぐり、手水舎で身を清めるまでの基本的なマナーについて、「現代礼法研究所」主宰・岩下宣子先生に教えてもらいました。

【イラストで確認】初詣に行く前におさらい。参拝までのマナー

参拝する前に気をつけたい5つのこと

家を出る前に服装を整えよう
神社は神様がいらっしゃる神聖な空間です。
参拝するときは、場にふさわしく身なりを整えましょう。
汚れた洋服やよれた普段着は避け、清潔で少しきちんとした服装を選ぶのが理想です。
「祈りを捧げる相手の前に出る」という意識をもって。

鳥居をくぐるときは一礼して
神域と日常空間を区切っているのが鳥居です。
ここを通る際は、立ち止まって軽く一礼してから進むのが正式なマナーです。

鳥居をくぐる前に一礼→次へ


参道の中央は歩かないのが礼儀
参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされています。
このため、参拝者は左右どちらかの端に寄って参道を歩き、拝殿へと向かいましょう。
手水舎が参道のどちら側にあるか分かっている場合は、参道を横切る必要がないよう、手水舎のある側を歩くようにしてください。
「やむを得ず参道を横切るときは、心の中で『失礼いたします』と神様に申し上げ、静かに一礼しながら通るといいですよ」と岩下先生は言います。

参道の左右どちらかに寄って拝殿へ



手水で心身を清めてから参拝を
本来は禊ぎなどで体を清めた後、神前に進むものですが、現代では簡略化して、手と口を浄める「手水」をその代用としています。
つまり、手水舎は単なる「手洗い場」ではなく、身を清めるための場所なのです。
正しい作法で心身のけがれを祓い、澄んだ気持ちになってからお参りしましょう。

■ 手水の手順
・右手で柄杓を取り、たっぷり水をくみ上げる
・左手に水をかけて清める
・柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める
・再び柄杓を右手に持ち替えて左手で水を受け、口をすすぐ
・もう一度、左手に水をかけて清める
・最後に柄杓を縦にして、持ち手まで水を流して清めてから戻す

手水の手順その1→次へ

手水の手順その2

濡れた手を衣服などで拭くとお清めした意味がないので、用意しておいた清潔なハンカチや手ぬぐいで拭くようにしましょう。

手水舎が使えない場合の代替方法
感染症対策などで手水の利用が制限されていたり、大行列になっていたりすることがあります。
その場合は、参拝前に入浴して清潔にしておけば手水舎を省略しても問題ありません。
時間がとれない場合は、ウェットティッシュなどで手の汚れを落とし、「清める意識」だけは忘れないようにしましょう。

※ ※ ※

神聖な場である神社にお参りする初詣は、一年の始まりにふさわしい行事です。作法を知っておけば、戸惑うことなく気持ちよく参拝できますし、周囲からの視線を気にする必要もありません。晴れ晴れとした気分で新しい年を迎えましょう!

 岩下宣子先生

教えてくれたのは…
岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。

文=高梨奈々 イラスト=前川さなえ

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