「お手伝い」が子どもの未来を変える?ミツカン×日本女子大が解明した「自炊」と「幼少期の食体験」の意外な関係

公開
更新
 「自炊」と「幼少期の食体験」には意外な関係が?

毎日の食事作り、本当にお疲れ様です!
「食育」という言葉は気になるけれど、忙しい毎日の中で子どもと一緒に料理をするのはハードルが高い……と感じている方も多いのではないでしょうか?

創業220年以上の歴史を持つ「ミツカングループ」と、創立124年の「日本女子大学」がタッグを組んで取り組んでいる「にっぽん食プロジェクト」から、そんなママ・パパにとって興味深い調査結果が発表されました。

今回は、これからの食の形を探求・創造するこのプロジェクトの活動内容と、私たちの子育てにも役立つ最新の調査データをご紹介していきます!

▶【画像で確認】アンケート結果を見る

■「にっぽん食プロジェクト」って?

「にっぽん食プロジェクト」は、ミツカングループと日本女子大学が2022年度から実施している共創プロジェクト。 伝統的な「和食」が時代とともに変化してきたように、現代の多様化する価値観やライフスタイルの変化に応じて、若者の視点から日本の食を捉えなおす、新しい食の概念=「にっぽん食」を探求・創造するという取り組みだそうです。


2023年度に「ごはん時間で、つながろう。」(※1)のコンセプトを創出し、学生たちが企業と連携してレシピ開発やワークショップを行ってきました。

今年で4年目を迎えるこのプロジェクト、「ごはん時間で、つながろう。」のコンセプトのもと、2025年度は新たに「若者の調理の入り口づくり」をテーマとし、ワークショップや、日本に根付いている料理を「簡便に」アレンジしたレシピ開発を行っています。

※1)にっぽん食プロジェクトでは、 “考える” 、“作る” 、“食べる”、“片付ける” の一連の料理工程を、新たに“ごはん時間”と名付けました。料理と聞くと、作り手側はメニューを考える・作ることを想起し、普段、調理をしない人は食べることだけを想起しがちですが、考えることから食べることまでを含めて、ごはん時間と定義しました。「ごはん時間で、つながろう。」の中に、この一連の体験こそが、人や思いを繋げる食の新しい価値であるという意味を込めています。

■【調査結果】子どもの頃の「お手伝い」が、将来の「自炊力」に直結!

今回、特に注目したいのが、2025年8月30日(土)~31日(日)に東海学園大学名古屋キャンパスで開催された「日本調理科学会 2025年度大会」で口頭発表された調査結果です。

ミツカン×日本女子大学「にっぽん食プロジェクト」がこれまでの活動とともに2023年11月のアンケート結果を報告したもので、子どもの学童期の食体験が、若年期の自炊力や食への関心に深く関わっていることを示す内容として、特に関心を集めました。

アンケート調査によると、学童期(小学生くらい)に「料理のお手伝い」や「買い物」を頻繁にしていた人は、若年期(大学生〜20代)になった時の自炊頻度が高い傾向にあることがわかったそうです。

調査結果

●料理のお手伝い頻度: 週2日以上手伝っていたグループは、若年期に自炊する頻度が高い。
●買い物の機会: 一緒に買い物に行く頻度が高かったグループも、同様に自炊頻度が高い。

学童期に「調理のお手伝い」をよくしていた
一緒に買い物へ行く機会が多かった
誕生日など「特別な食事の体験」が多かった
こうした “食の体験が豊富だった子ども” ほど、若年期の自炊頻度が高いという結果に。

お手伝い体験が将来に役立つ可能性が!

つまり、子どもの頃に「食材に触れる」「料理に関わる」という経験を積み重ねることが、大人になってからの「自分で食事を整える力(自律的な食行動)」の土台になる可能性があるということ。

難しいことをするのではなく、
野菜を洗ってもらう
卵を割ってもらう
一緒に買い物へ行く
誕生日や季節行事のメニューを一緒に考える
そんな小さな「お手伝い」や「食のワクワク体験」が、子どもの未来の“食べる力・つくる力”を育てる第一歩に。食にまつわる簡単なお手伝いしてもらうと、お子さんの将来の「食の自立」につながるかもしれません。

■これからの「にっぽん食プロジェクト」に注目

「食」を通じて、家族や大切な人とのつながりを再確認する「にっぽん食プロジェクト」。これからも、“食”の新しい価値や在り方を探求し、さらに広く社会へ発信していく予定とのこと!

今夜の食卓では、お子さんと一緒に簡単な「お手伝い」から始めてみてはいかがでしょうか?

【レタスクラブWEB編集部YYY】

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細