【ゴミ屋敷のビフォアフ】足の踏み場もない家を75万円でDIYリフォーム「近所なら住みたい」

投稿したのは、ひとりでワケあり物件をDIYリフォームをしている不動産投資YouTuber「ひとりでできるマンDIY」のひとりでできるマンさん。
今回の物件は、投稿主さんが45万円で購入したというゴミだらけの空き家。DIYリフォーム後、家賃7万円で貸したいそうです。
ゴミであふれていた一軒家の中は、DIYリフォーム前と比べると、同じ家とは思えないほどキレイになりました。
ゴミ屋敷と化していた一軒家をオシャレハウスにDIYリフォームしていく様子をご紹介します。
ゴミを片付けるのに必要なのは「気合い」
薄暗い家の中、カーテンを開けるとゴミが散乱しているのが目に映ります。
「足の踏み場もない」言葉通りの状態です……。

「気合いがあれば、ひとりでできる」と、なんでもひとりでDIYリフォームする投稿主さん。
今回のゴミ屋敷一軒家は、なかなか手強そうですが無事に完成するのでしょうか。
玄関を開けると大量のゴミがお出迎え
まずは家の顔である、玄関から。
ゴミをまとめたまま放置されたゴミ袋や束ねて置いてある新聞紙など、あまりのゴミの量に「ひどい……」と心の声が漏れてしまう投稿主さん。

気合いで大量のゴミを撤去してリフォームしたら、すっきりキレイな玄関になりました。
玄関から入ると土間になっていて、自転車を入れたりDIYスペースにしたりといろいろと活用できそうです。

今回の物件は少し変わった形をしていて、土間の横に8畳の洋室がありました。
部屋数が多い一軒家ということで、8畳の洋室は思い切ってエントランスに改造。
玄関から土間、そして8畳のエントランスと、第一印象がとても広そうなお家になりました。

玄関からエントランスにかかった修繕費用は7万円。
シロアリ対策をしたり、壁を貼ったりしたので、木工費用がかかったそうです。

「これぞゴミ屋敷」なリビング
続いてはリビング。
投稿主さんが思わず白目になってしまうほどのゴミ屋敷状態でした。
椅子の上に重なった毛布や散らばったダンボール、タンスやキャビネットなどの家具もそのまま残っています。

大量のゴミや残置物を撤去してDIYリフォームを終えると、障子をなくして壁を真っ白に塗装したことで奥行きがあり、散乱していたものがなくなったので床も広々としています。くつろぐこともままならないリビングだったとは思えません。
ゆったりとコーヒーでも飲みたくなるオシャレなリビングに仕上がりました。

リビングは「清潔感や広さ」を意識して、白を基調としたデザインに。
もともとは和室で、洋室に改造する大がかりなリフォームを施したため、14万円の費用がかかりました。

別の場所にあったキッチンはリビングに移設。
キッチンからリビングが見渡せるので、家族の様子をみながら料理ができます。
ほかの物件の残置物やいただき物を使い、キッチンにかかった費用は3万8千円と、かなり安く仕上げることができました。

汚すぎる衝撃のキッチン
もともとのキッチンスペースは、洗面脱衣所に大改造。
これまでいくつもの空き家を見てきた投稿主さんもドン引きするほど汚いキッチン……。
コンロの上には重なった鍋、調理台にはとっくに賞味期限が切れていそうな調味料の数々。
お玉やヘラなどを収納するキッチンツールはサビだらけです。


キッチンスペースは配管や床からDIYリフォームして、5畳ほどの広々とした洗面脱衣所になりました。
目を背けたくなるような汚いキッチンがあった場所だったとは思えません。

洗面脱衣所にかかった費用は5万5千円。
洗面化粧台は、ほかの物件の残置物を活用して掃除したあとに塗装を加えたそうです。
鏡の裏と洗面台下に収納があり使いやすそう。白い内装にマッチしたデザインもステキです。

おどろおどろしい、空き家のお風呂とトイレ
続いてのお風呂は、投稿主さんが「これはホラーではありません……」と前置きしながら慎重にチェックしています。
壁はカビだらけ、タイルは割れ放題といった「ヤバい」お風呂。
蛇口も水が止まらない状態だったそうです。

唯一ラッキーだった点は、浴槽がステンレス製だったこと。
ステンレス製の浴槽は磨けばキレイになるため、DIYリフォームにかかる費用を抑えることができます。

リニューアルしたお風呂は、「アルミ複合版」という白いパネルが清潔感を出し、安心して入れそうな空間に変わりました。
ステンレスの浴槽も磨かれ、ピカピカと輝きを放っています。

浴室灯やシャワー混合栓も新品に交換し、お風呂にかかった費用は5万4千円。

投稿主さんが最後の「ヤバい」スポットだと話すトイレのDIYリフォーム。
昔ながらの汲み取り式だったトイレ(いわゆるボットン便所)は、簡易水洗(汲み取り式水洗トイレ)に交換しました。
見た目も機能も水洗トイレとそっくりなトイレです。

床や壁を貼り直し、トイレを入れ替えるという大工事になったため、ほかの場所と比べて8万3千円とかなり修繕費用がかかりました。
それでも、トイレはキレイで清潔な方がいいですよね。

階段を上がると、2階もやはり……
続いては、階段から2階廊下のDIYリフォーム。
階段の強度は十分ですが、横筋入りのプリント合板や廊下の古い感じが気になる投稿主さん。

DIYリフォーム後は横筋をタイル調の壁紙で隠し、かかった費用は1万6千円でした。

2階廊下に新しく壁を作ることになり、もともとあったサッシを骨組みがわりにして石膏ボードを貼り、5千円で完成させました。
壁が5千円でできるってすごいですよね。

2階の個室をのぞくと、やはりゴミが散乱しています。
期待を裏切りません。
本やノートといった紙ものや、ゴミ袋がそこらじゅうに散らばっている状態です。

広いはずの10畳の洋室も、ゴミが多いせいでせまく見えます。
ベッドの上にはさらにベッドが重なり、不要品もごちゃごちゃと置かれています。

10畳の洋室は内装リフォームのみでキレイな状態になり、ゴミがなくなったことで広さが復活しました。
内装リフォームだけなら費用を抑えられるため、3万円で完成。

続いての7畳の和室は、畳の表替えを外注。
柱を塗装して壁紙も貼り、かかった費用は3万3千円でした。
天井はきれいだったため水拭きのみで仕上げたそう。
家の中にモダンな和室がひと部屋あってもいいですよね。

今回の物件は2階に4部屋あり、残りは6畳と4畳半の部屋。
6畳の部屋は「ほかの部屋とくらべて物が少なくてキレイ」と話す投稿主さん。
敷物にタンス、少しの不要品が残されている状態。
たしかに、物が少ないだけで片付いているように見えますがキレイ……ではない気がします。
ゴミであふれていた部屋ばかり見てきたので、目の錯覚を起こしても不思議ではありません。

6畳と4畳半の部屋は、つなげて11.5畳の洋室に大改造することにしました。
4畳半の部屋もゴミが散乱しています。

ブラウン管テレビや金庫など、昭和レトロな残置物もありました。


2部屋をつなげた11.5畳に床の間部分を足して12畳になった洋室。
ボロボロだった土壁に石膏ボードを貼り、壁紙で仕上げました。
フローリングの床に真っ白な壁紙で、清潔感のある部屋に大変身。
もともとあった大きな窓からの日当たりも良さそうです。

12畳の洋室には、1万3千円でワークスペースも作られました。
ワークデスクは残置物を使ったそう。書斎付きの物件なんて、憧れますよね。

ワークスペースの隣には、建具職人さんとコラボして製作したというクローゼットも。
建具職人さんへの工賃は別で、材料費が2万7千円かかりました。

12畳の洋室は、ワークスペースとクローゼットの分を合算して13万円でDIYリフォームが完成しました。

実際の費用はどのくらい?
DIYリフォーム代のほかに、テレビアンテナの修繕や残置物の処分代などは、ざっくり10万円ほどかかったそうです。
すべて合算すると、かかった修繕費用は75万円。
今までにさまざまな物件のDIYリフォームをしてきた投稿主さんですが、過去最高額の修繕費となりました。
その理由は、資材の高騰や物件が大きかったこと、DIYリフォームをやりすぎたことで予算より15万円ほどオーバーしてしまったそうです。

修繕費は予想よりもかかってしまいましたが、物件購入費の45万円と足して120万円で完成した一軒家のDIYリフォーム。
120万円でキレイな家になるのは、やはりすごいことです。
動画を見ながら、自分もやってみたくなりますね。

今回の動画のほかにも、ひとりでできるマンさんのYouTubeチャンネル「ひとりでできるマンDIY」では、台所からの水漏れによって水没してしまった物件のDIY動画や、自分でできる網戸の張り替え動画などを見ることができます。



たったひとりでDIYリフォームをする、ひとりでできるマンさんにインタビュー
どんな物件でもひとりでDIYする、ひとりでできるマンさんにお話を伺いました!
ー再生数が伸びてバズっていましたね。こちらの反響についてはいかがでしたか?
ひとりでできるマンさん「ひとりDIYというシュールな活動にもかかわらず、反響がありとても嬉しいです。最近はショート動画を作り、YouTubeに誘導するという下心全開のコンテンツを制作しておりますが、こちらも運良くたくさんの方に見ていただけてとても光栄です」
ーバズったことについて、周囲の方はどんな反応をされていますか?
ひとりでできるマンさん「初期の頃から見ていただいている方からは祝福のコメントをもらい、また周囲の方からは現実でも『あ、ひとりでできるマンだ!』と愛あるいじりをいただき、いずれも喜んでおります」
ー印象的なコメントや反響があれば教えてください!
ひとりでできるマンさん「“うちの実家もこんなふうに直したい” “この発想がすごい” “わたしも友達いません” など共感のコメントを多くいただいたのが印象的でした」
ー再生数が伸びてきたときの気持ちを教えてください
ひとりでできるマンさん「正直びっくりしました。でも、“DIYって誰でも気合いで始められる”という思いが届いたような気がして嬉しかったです」
ーひとりでDIYリフォームをするのは大変ではないですか?
ひとりでできるマンさん「ひとりでDIYをすると当然ながら自分が動いた分しか進みません。知らないことが出てくるたびに調べて試すので時間はかかります。でもその分、誰にも邪魔されずに集中できますし、経験や知識がすべて自分の力になります。なにをどう進めるか全部自分で決められるのが、ひとりDIYのいちばんの魅力ですね」
ーレタスクラブの読者にメッセージをお願いします!
ひとりでできるマンさん「お掃除や模様替えは、ご自分でされる方が多いのではないでしょうか。それも立派なDIYだと思います。もし少し興味が湧いたら、『ここを塗ってみようかな』『つまみを変えてみようかな』と一歩踏み出してみてください。自分だけの“ひとりDIY”を楽しめて暇つぶしにもなり、材料費だけでお部屋がグッとすてきになります。とっても建設的でお得な取り組みだと思いますので、ぜひ!」
空き家になってしまった実家に悩む方や、今住んでいる家を自分でDIYしてみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。ぜひ、ひとりでできるマンさんのYouTubeチャンネル「ひとりでできるマンDIY」の動画を参考に、一歩踏み出してみるのもおすすめです。
文=なついろ
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