「泣いた」「胸がギュッとなる」SNSで3万人以上の大反響。がんで余命わずかな母が笑顔を見せた理由【著者インタビュー】

「泣いてしまいました」
「素敵なエピソード!」
「胸がギュッとなる」
乳がんを宣告されて余命わずかな母親と過ごした日々を綴った漫画がSNSで話題を呼んでいます。
漫画家・枇杷かな子(@BiwaAmazake)さんが投稿したマンガは、Xで1.9万いいね、Instagramでも1.2万いいねを集めました。12月に発売された書籍『今日もまだお母さんに会いたい』にも収録された、この優しいエピソードをご紹介して、枇杷さんにもお話を伺っていきます。
『母、数十年ぶりにネイルしました』あらすじ


がん治療の薬の影響で爪の色が変色してしまった母に、枇杷さんはネイルを塗ることを提案します。最初はなかなか心が動かなかった母ですが、枇杷さんが重ねて提案すると「塗ってみようかな」と言います。母の気が変わる前に、と枇杷さんは一緒にコスメカウンターへマニキュアを見に行きました。

店員さんにアドバイスをもらいながら母好みの色を選び、ダークチェリーカラーのマニキュアを購入。帰宅して、枇杷さんが母の手足にマニキュアを塗っていきます。

「どんな顔するかな」と様子を伺う枇杷さん。はじめはネイルを眺めながら無表情だった母に、「あれ?嬉しくなかったかな」と枇杷さんは思います。
「久しぶりすぎて自分の指じゃないみたい」と言いながらじっと爪を見る母は、照れくささと戸惑いの中にいるようでした。

やがて、「シックだわ」と言いながら笑顔を見せた母。その表情から、ゆっくりと嬉しさが枇杷さんに伝わっていきます。
「爪の色変わって見えるたびに悲しかったのよね」と笑う母。

「お母さんにネイルする勇気が出てよかった」とほっとする枇杷さんに、「そんな大げさなもんじゃないでしょう」と母は笑います。そして「次はラメっぽいのがほしいわぁ」と言いながら、何度も何度も笑顔で爪を眺めるのでした。
このエピソードを綴った枇杷さんに、お話を伺いました。
闘病の中の明かりが灯ったようなひととき。その思い出を残したくて
――がんを患っていたお母様との思い出を描いたエピソードが心に染みました。このエピソードを漫画にしようと思ったきっかけは何でしたか?
枇杷かな子さん:母はとても陽気な人なのですが、癌になってからは好きな漫画もあまり読まなくなっていったり、笑っていてもどこか元気がなくなっていきました。爪も変色・変形して、それが寂しそうに見えました。ですが整えてネイルをするとパッと明るい顔をしてくれたので、その姿を残したく描きました。
――お母様とふたりでコスメカウンターへ行って店員さんにアドバイスをもらいながらネイルを選ぶエピソードが素敵でした。この時お母様や店員さんとどんなやりとりをしたか、あるいはこの時に印象に残っていることなどがあれば教えて下さい。
枇杷かな子さん:「実物を見て選ぼう」ということで、店員さんのアドバイスももらいたく一緒にお店へ向かいました。店員さんは母好みの色合いに寄り添いながら、なるべく自爪が透けにくいものを一緒に選んでくださり、とてもありがたかったです。
――ネイルを塗った後、最初は無表情だったお母様からゆっくりと喜びの感情が伝わってくる様子が、読んでいてこちらも嬉しくなるようなエピソードでした。この時のお母様の表情を見てどんな思いでしたか?
枇杷かな子さん:病になり様々な思いを抱えている母の喜びが伝わり胸があたたかくなりました。私自身も不安になっていたので明かりが灯ったようなひとときでした。
――読者の反響はいかがでしたか? 印象に残っているコメントがあれば教えて下さい。
枇杷かな子さん:どれもありがたいコメントばかりいただきました。これを読んで「家族に優しくしたくなった」という方々も。読者の方がこの漫画を読んで、自分の両親との今後を想像するような、ちょっとしたきっかけになれたらと思いました。
* * *

枇杷さんは約2年の介護の末にお母様を看取りました。心の準備と覚悟をしながら過ごしたお母様との最後の時間を綴った作品は、その後のエピソードも読者から大きな反響を呼びました。家族と過ごすなにげない日々の愛おしさを改めて感じさせてくれる、そんな切なくも優しい作品です。
取材・文=レタスユキ
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