「サンプルをもらうだけ」はマナー違反? 元BAに聞くデパコスカウンターにまつわる噂のウソホント

「サンプルをもらうだけ」はNG?
「タッチアップしてもらったら必ず購入しなければならない」って本当?
SNSでも「デパコスが怖い」とたびたび話題になる百貨店のコスメカウンター。キラキラしたカウンターにいる美しくスキのないBA(ビューティーアドバイザー)のたたずまいに、思わずおじけづいてしまう人も少なくないようです。

そんなデパコスカウンターの裏側を描いて注目を集めているお仕事マンガ『デパコスカウンターは今日も修羅場です ~BA下剋上物語~』。この作品を著者のユキミさんとともに作り上げた編集者のKさんは、実はかつて某有名コスメブランドの元BA。激戦区の百貨店のカウンターで働いていた経験があるそうです。
コスメカウンターの現場を知るKさんに、今日は噂の真偽を聞いてみました。
デパコスカウンターのウソホント

Q. お客さんの持ち物や服装で態度を変えるBAがいるって本当ですか?
A. これは本当です。もちろん、BA全員がそんな感じではないですが、繁忙店のように何人もウェイティングしているピリピリした現場だと、効率重視だったりもします。「スキがなくて塩対応」「売り上げに繋がる接客しかしたくない」という雰囲気のBAは確かにいますね。店舗の忙しさやブランドによってもかなり差はあります。
Q. 『今日は見るだけ』『相談だけ』でデパコスカウンターを利用するのはNGですか?
A. そんなことはないです! 商品の説明をうけるだけでも全然OKですし、色味の違いを見比べるだけでもOKです。商品を最終的に購入しなくても大丈夫ですが、検討していることが前提にはなるかなと思います。
Q. サンプルだけもらって帰るというのはマナー違反?
A. これも、そんなことはないですね。ただ、サンプルについていえば商品の正しい使用方法を知った上で、効果的に使ってほしいです。サンプルを受け取ってトンボ返りするのではなく、商品についてBAからちょっとしたレクチャーを受けていただいてから、実際に使ってもらうのがお互いに良いかと思います。

Q. タッチアップをしたら、必ず購入しなければならない?
A. そんなことないです、買わなくても大丈夫です! もちろん、本音で言えば買ってもらえると嬉しいですけど(笑)
実は、メイクオフ~スキンケア~フルメイクまでフルコースでタッチアップしたお客さんが、すべて購入するのでお金をおろしてくる、と店を出ていったきり戻ってこない…みたいな経験は私も何度かあります。そういうお客さんを見極めたい気持ちは正直あるので、それが「BAが品定めしてるように見える」という印象を与えてしまっているかもしれませんね…。
ただ、お客さんによっては、そのメイクで一日過ごしてみてメイク崩れや肌馴染みを確認したい、あるいは日光の下で色味を確認したい、という方もいらっしゃいます。その日は購入せずに夜まで過ごしてメイクの時間経過をみながら検討していただいて、気に入ったら後日買いに来る…という使い方をしていただいても大丈夫です。
私のいた店舗では、商品を購入しなくてもメンバーズカードを作ることができて、タッチアップをした商品の担当者の履歴をデータに残しておくことができました。その日は購入しなくても、後でやっぱり買いたい、となったときにその履歴が役に立ちますので、「お試しだけ」のときも履歴を残しておくといいと思います。

Q. 「デパコスカウンターは敷居が高くて近寄れない…」と感じている方にメッセージをお願いします。
A. BAは美を追求している人ばかりなので、どうしてもスキがないように見えるかもしれません。ですが、「お客様を美しくしたい」という気持ちをBAはみんなもっています。スキンケアやメイクの悩みをぶつければぶつけるほど、一緒に考えてアドバイスをしてくれると思います。BAもいろんな人がいるので、きっと相性の合う方がいるはずです。怖い場所ではないので、気軽に利用してみてください。
『デパコスカウンターは今日も修羅場です ~BA下剋上物語~』あらすじ

舞台は都内繁華街の海袋にある百貨店のコスメ売り場。主人公は人気コスメブランド「クレシアン」のカリスマBA・桜城まち子。人呼んで「カウンターのお嬢」。圧の強い接客で商品を売りつけるやり方は、他のBAたちからは「押し売りのお嬢」と言われることも。お嬢はスキあらば同僚から顧客を奪おうとしたり、新人をいびって辞めさせたり。売上トップを独走しながらも、問題行動も多い彼女には同僚たちも複雑な気持ちを抱いていました。そんなある日、新人BAの花巻が店舗に配属され、桜城が教育係としてつくことになって…?
取材・文=レタスユキ
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