持ち出しバッグに「家族写真」を入れておくことが重要! 子どもと一緒に震災にあって気づいたこと

#くらし   
いざというときのために、わが家に合った非常用バッグをつくろう


つい先日、北海道胆振東部地震に遇いました。

震度6ほどの揺れと携帯の地震を知らせるアラームで目が覚めたのですが…

 


子どもがいる状況での震災は初めてでした。揺れが収まるのを待つ間、自然と夫も私も子どもを自分たちの体でガードしていたのですが「建物ごと崩れたらどうしようもないよな」と内心はヒヤヒヤしっぱなしでした。

その後起こった停電などにより困った事は色々ありましたが、特に困ったのは子どもの遊びが限られる事。

図書館も育児サロンも習い事も、当然閉まっています。公園は開いていますが災害時は避難場所でもあるし、震災直後は日用品・食料品の確保にも移動にも時間がかかるため、そもそも遊ぶ時間がいつもよりなかったりします。

出来るのは家で絵本を読んだりくらいなものですが、その絵本も夜になると蝋燭のわずかな灯りじゃ読めなかったりして。(懐中電灯必要です…!)

 


仕方なく震災翌日の夜はうろ覚えのにっぽん昔話を語りきかせて寝たのですが、意外とこれはとても気に入ってくれたようで、寝る前になると「おはなしして」と言ってくれるようになりました。

手ぶらでいつでもどこでも出来る遊びのレパートリーがひとつ増えたのは、思いがけない収穫だった気がします。

いちおう防災の準備もしていました。

備蓄用の水や食料、そして非常用持ち出し袋。

【画像を見る】娘といっしょに非常用食料の確認


持ち出し袋は独身の頃通販で買ったセットのもので、中身はこんな感じでした。

・防塵マスク

・防寒用アルミシート

・ヘルメット

・カンパンと水

・手回し式ライト(ラジオ・携帯充電機能つき)

地震の数分後に停電が起き、町中の信号機が消えていくのを見て、今こそ使う時だと手回し式ライトを取り出したのですが…

ライト:回してる間しかつかない

ラジオ:砂嵐のみ

携帯充電:対応機種がガラケー

手回し用のハンドルが天寿を全うしたのは、回し始めて2分後の事でした。

これを機に、レタスクラブについてた防災bookを参考にしつつ非常用持ち出し袋も見直してみることに。

気付いた事としてはまず…

袋自体!

通販で買った持ち出し袋は全体がシルバーの反射材で出来ていて、名前を大きく書く欄が見やすい場所についていました。フタを開けるとひもで口が絞れるようになっていて、ひとつの袋にものを入れていくスタイル。はい、とっても非常用持ち出し袋らしいのですが…

・横倒しになると中身がこぼれる

・ポケットがないので中が整理しづらい

・見た目が防災防災しすぎてて普段使いできない

など、あらためて見ると使いにくい点がたくさん。

その点、防災bookの「登山用リュックがベスト」というのはとても納得しました。

普段使いもできて、取り出しやすい位置にポケットがたくさんついていて、軽くて…。

アウトドア製品で代用するというのは本当に良いなと思いました。

他にも、これ入れとこう!と思ったのはこちら。

 


・ラジオ(すぐ要る)

・歯みがきセット(すぐ要る)

・首掛け式LEDライト(両手空いたまま足元を照らしてくれる)

・油性ペン(迷子に備えて、子どもの腕に名前と住所を書くなど)

そして、「防災カード」と「家族写真」。

まず防災カードというのは、自分や家族の名前や住所、緊急連絡先などを一枚にしてくれたものです。

スマホの充電が切れてアドレス帳が見られなくなってもこれがあれば安心!

そして家族写真。「非常時に自分を元気付けるためかな?」と思いきや、「はぐれた家族を見つける時などにも役立ちます」とのこと…な、なるほどーー!目から鱗でした。

家族を探したい時、こういう顔ですと人に伝える手段として写真が役立つわけですね。

特に2歳になる子どもは自分や親のフルネームがまだ言えないので、迷子になったら何も親を探す手がかりがなくなってしまいます。大人ももちろんですが、特に子どもに持たせるリュックに家族写真を入れておくのはすごく良いな…と感じました。

それにしてもめっちゃありました、足りないもの。

そもそも持ち出し袋って家族一人あたりひとついるんですね。

そうでないと人数分の水(一人1日3リットル)とか持てないし、はぐれたりしたら持ち出し袋持ってない人はノー装備になっちゃうわけです。

わが家は一家でひとつしか準備してなかった…必要にならなくて本当に良かったです。

今回の震災でつくづく思ったのですが、天災の前では本当に人間って無力なんですよね。

できるのは備えることくらいで。

だからこそ、できる事はやれるだけやっておこうと思います。

作=きたあかり

この記事に共感したら

Information

きたあかりさんのInstagramはこちら!
■出典:『レタスクラブ9月号』より「もしものための防災BOOK」

※最新の『レタスクラブ』(25日発売)で気になった記事を、人気ブロガーが試してみる・やってみる連載企画、ちょこちょこ更新されるので見に来てくださいね!
記事一覧


本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

LINEお友だち追加バナー

おすすめ読みもの(PR)