「得意料理はナポリタン」 結木滉星「主夫メゾン」で新米主夫役に

――マンション「メゾン・ド・オット」で暮らす他の主夫役を演じるのは、稲葉友さん、奥野壮さん、磯村勇斗さん、瀬戸利樹さん。結木さんを含めた皆さんが『仮面ライダーシリーズ』や『スーパー戦隊シリーズ』などの特撮枠を経験された方々です。

「皆さん初共演でしたけど、特撮を経験されている方には勝手に同志のような思いがあって（笑）。現場でご一緒できるのを楽しみにしていました。稲葉さんは物腰が柔らかくて気さくで、とてもいい方。奥野くんは僕が『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』（18年）に出演していた頃にちょうど同じ現場で『仮面ライダージオウ』（同年）の撮影をしていたので、面識はあったんです。それもあってか一番ナチュラルに接することができたと思います。瀬戸くんとは、実は共通の知り合いが多くて。間接的にどんな方かはお聞きしていたんですけど、実際にお会いするとなんと言うか…かわいらしかったです（笑）。人懐こい方でした。磯村さんは、“お兄ちゃん”という感じ。落ち着いていらして、それが（磯村が演じる）大友さんともリンクしていて素敵だなと思いました」

――やっぱり最初はお互いの特撮枠の体験談などで盛り上がったんですか？

「そうですね（笑）。『僕の時は、こんな感じでした』『あのスタッフさん、まだいらっしゃいますか？』という感じで、お互いの“特撮あるある”なども含めて一緒に語り合いました」

――マンションにはリクのようなノリで動く新人主夫や優しすぎるベテランの謙太郎（稲葉）、妻のいいなりな波瑠（奥野）、完璧主義の龍之介（磯村）、プライドが高い伸（瀬戸）、といった、いろいろなタイプの主夫がいますが、結木さんは敢えて言うなら誰に一番性格が近いと思いますか？

「どうだろう…でもノリというか、その時の感情などで後先考えずに物事を決める部分で見ると、僕はちょっとリクに似てます。考えないで行動して、やっていく内に気付く、みたいな（笑）。そこは共通しているなと思いますね」

――結木さんは昨年のステイホーム中に料理を始めたそうですね。

「そうなんですよ。しかもリクの得意料理がナポリタンで、僕がその時に一番作っていたのもナポリタンなんです。それを知った時は“なんだかすごくリンクしてるな”って思いました。でも料理を毎日家族のために作り続ける方って、本当にすごいと思います。これまでは漠然と『主婦の方って大変なんだろうな』くらいのイメージしか持っていなかったんですけど、実際本当に一日中、家のことを考えて毎日家事をしないといけないと考えると…僕は多分、できないなと思ってしまいました」

――どの家事が一番苦手そうですか？

「洗濯が苦手かもしれないです。料理などは楽しめると思うんですけど、洗濯って、勝手なイメージですけど義務感がある気がして。“干さなきゃいけない”“たたまなきゃいけない”…。普段も洗濯物がたまってきたら『そろそろ洗濯しなきゃ』と思ってやっと動くぐらいなんですけど、これが家族の分も増えるとなると、きっとそんな悠長なことは言っていられないですよね。きっと大変だろうなぁ。ルーティン化したらできるようになるかもしれないですけど、そこまでいくのに時間がかかりそう…」

――そんな中でも、結木さんのこだわりの家事ポイントは？

「自分一人だったら適当なんですけど、例えば家族共通のスペースなどは常にきれいにしていたいタイプです。きっとそこの掃除や整頓には、こだわってしまうと思いますね」

撮影＝TOWA
取材・文＝松木智恵
衣装協力＝Apron Story