小さな島で、猫のタマと二人暮らしの大吉じいちゃん。ひとりと一匹が繰り広げる、ほっこりとした日常の風景が大人気の『ねことじいちゃん』待望の最新刊が発売中! 著者のねこまき(ミューズワーク)さんにお話を伺いました。


『ねことじいちゃん 3』発売記念 ねこまき(ミューズワーク)インタビュー 画像(6/8) 『ねことじいちゃん 3』 ねこまき(ミューズワーク) 1100円(税別)KADOKAWA

――大人気の『ねことじいちゃん』、最新刊の3巻も読んで癒やされている方が続出中ですね。ねこまきさんが猫漫画を描き始めたきっかけはなんだったのでしょう。


当時飼っていた猫のイラストをブログに載せていたところ、出版社様から猫漫画を描かないかと誘っていただいたことが始まりです。


――最初から猫漫画だったわけではなかったのですね。漫画にしたことで、読者からの反応はいかがでしたか?


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ありがたいことに漫画を読んだ猫好の皆さんから、ネット上やお便りで声をかけてもらえるようになりました。ゆるい猫の感じが良いと言ってもらえてます。


――猫たちがのんびりと暮らすあたたかな空気が読者を癒やしているのですね。3巻の制作で大変だったことや、プラスアルファされた魅力を教えてください。


登場人物が増えたので、じーちゃんばーちゃんキャラのかき分けが難しくなりました。それから、3巻では新たに若先生という若いお医者さんが登場したことで1巻2巻よりもちょっとだけ華やかになっております。


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――若先生の若田先生、ばーちゃんたちのアイドルになっていましたね(笑) 3巻の中で特にねこまきさんが思い入れのあるエピソードはありますか?


第3話「使いわけ」です。タマも高齢になり高いところに自力で登れなくなった……と大吉は思ったのですが、本当はただ大吉を利用してラクをしていただけだったという話です。


初代と二代目の猫が死んだ時、いろいろとしてやれなかったことがありどうにも心残りで、作中で大吉が言う「お前の手足になるよ」という言葉は今の猫たちに向けて私が思っていることです。実際はどこまでやってやれるかわかりませんが、できるだけのことをしてやりたいと思っています。


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『ねことじいちゃん 3』発売記念 ねこまき(ミューズワーク)インタビュー 画像(23/8) ねこまきさん宅の初代「にゃんこ」

ねこまきさん宅の初代「にゃんこ」


――作品は名古屋弁で描かれていますが、理由はありますか? また舞台の島や、日常の風景にモデルはあるのでしょうか。


田舎のおじーちゃんを表現するために台詞を方言にしたかったのですが、自分が普段使っている名古屋弁が一番自然に落とし込めたのでそうしました。


野菜作りは父親がモデルです。元サラリーマンで退職後近所に畑を借りて野菜を作っています。ナスやキュウリはどうしても大量にできるので近所に配っているそうです。


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島の風景は主に愛知県の篠島・佐久島・日間賀島をモデルにしています。食べ物は三重県津市出身のお姑さん(69歳)の思い出に頼っているので三重県のものが多く、2巻に出てくる「だら焼き」などは三重県での名称です。


――ねこまきさん自身のご家族や環境もモデルとなっているのですね。ご家族は作品についてなにかおっしゃいますか?


とても喜んでくれています。とりわけ1巻からのネタ元である父親は喜んでくれています。自分の家庭を持つと、どうしても行くことが少なくなってしまう実家ですが、漫画のおかげで父親と話す機会が増えました。


――この本を通じて、読者に伝えたいことはなんですか?


この3巻では、じーちゃんばーちゃん1人1人に生きてきた歴史があるということでしょうか。


――最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いいたします。


まだまだ大吉じいちゃんもタマも長生きします、安心して下さい。どうぞこれからも島のみんなを見守ってやってください。

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(構成/波多野公美)