降りられなくなってただけか… 「さるかに合戦なねこ」/にゃんと!ねこむかしばなし(5)

嘘つくと鼻が長くなる男の子、最強の戦国武将、天竺を目指す一行などなど、誰もが知っている物語の人たち。昔懐かしい物語にねこが登場したら…?
誰もが知っている物語にねこが加わり、新たな展開になっていく癒やし系ストーリー『ねこむかしばなし』の続編『にゃんと!ねこむかしばなし』から、思わずニコニコしてしまうお話をお送りします。昔読んだ話を思い出しながら、見ると新しい発見があるかも…。
※本作品はぱんだにあ著の書籍『にゃんと!ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました
◆さるかに合戦なねこ

◆元となったむかしばなし
さるかに合戦
昔、あるところにカニが住んでいました。
カニがお昼ごはんにおにぎりを食べようとしたところ、猿がやってきて柿の種とおにぎりを半ば無理やり交換していきます。しかたないのでカニは柿の種を撒き、柿の木を育てました。大きくなった柿を収穫しようとした時、猿がやってきて自分が取ってやると言い出します。
しかし、猿は木に登って自分ばかり食べ、あろうことかカニには熟していない青くて固い柿をぶつけてケガをさせました。そのことを聞きつけた臼、ハチ、クリがカニのお見舞いにやってきて、猿への仕返しを企てます。
作戦は見事に成功。3人にやられた猿は改心し、柿の木に登って熟した柿をカニのために取ってあげるなど、仲良く過ごしたのでした。
◆ハンプティダンプティなねこ

◆元となったむかしばなし
ハンプティダンプティ
ハンプティダンプティは鏡の国のアリスに登場する卵を模したキャラクターとして有名ですが、元はイギリスの童謡でした。
曲の内容は「“ハンプティダンプティ”という何かよくわからないものが塀に座っていたが落ちてしまう。王様や兵隊やなど多くの人が塀の上に戻そうとするが誰も戻すことはできなかった」というものです。もともとこの曲はなぞなぞだと言われており、ハンプティダンプティとはなんでしょう?と続くのが定石だったと言います。
しかし、今ではハンプティダンプティが卵であるというのは誰もが知っているため、今ではあまりなぞなぞとして用いられることは少なくなったと言われています。
◆ごんぎつねなねこ

◆元となったむかしばなし
ごんぎつね
昔、あるところにごんという名前のイタズラ狐がいました。
ある日、川辺で兵十という男を見かけます。ごんはいつものように軽い気持ちでイタズラをしたところ、なんとイタズラのせいでうなぎが取れず、活力の湧く食べ物を必要としていた兵十のお母さんが亡くなってしまったのです。このことを反省したごんはそれから毎日、こっそりと兵十に山の幸を届けます。
幾日か経ったある日、家の近くでごんの姿を見かけた兵十は「きっとまたイタズラしに来たに違いない」と思い、猟銃でごんを殺してしまいました。ごんの死体の周りに散らばった山の幸を見た兵十は「ごん、お前だったのか…」とつぶやいたのでした。
著=ぱんだにあ/『にゃんと!ねこむかしばなし』(KADOKAWA)
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