雪崩のスピードは「新幹線並み」/誰かに話したくなる地球の雑学
雪崩のスピードは新幹線並みに速い!
白く輝く雪山の斜面が、突如襲いかかってくる「雪崩」。実際に雪崩を見たことのある人は少ないだろうが、雪崩のスピードは、人間が到底逃げ切れるものではないのだ。
雪崩には、「表層雪崩」と「全層雪崩」の2種類がある。
表層雪崩は、古い積雪の面に降り積もった新雪層が滑り落ちる現象で、気温が低くて降雪が続く1~2月の厳寒期に起きやすい。被害が広範囲におよび、発生地点から遠く離れた場所まで襲来する恐れがある。しかも、時速100~200キロメートルという新幹線並みのスピードで雪が滑り落ちるのだ。
全層雪崩は、気温の上昇や降水のために解けた水で地表面が滑りやすくなり、その上を積雪層の全体が滑り落ちる現象。積もった雪が解け始める融雪期の3月以降に起きやすい。こちらも、大量の雪が時速40~80キロメートルという自動車並みのスピードで滑り落ちる。
人間の歩く速さは時速5キロメートル程度で、走ったところであたりに積もっている雪に足を取られて進めない。
雪崩に遭いたくないなら気象情報に注意して、山の雪面に亀裂が走ったりシワができたり、山の上から雪玉が転がり続けているなど、少しでも前兆らしきものがあったら、すぐに静かにその場から離れることだ。
また、映画などでは、ゴゴーッと地鳴りのような音がして雪崩が発生しているが、実際の雪崩は何の音もしない。沈黙の中で雪が走り出す"白い恐怖"なのだ。
万が一雪崩が発生したら、雪は真下に流れる性質があるため、横に逃げよう。雪崩はスキー場のゲレンデでも発生する。
日本は世界でも珍しい積雪の多い国で、国土の半分くらいが豪雪地帯とされている。他人事と思わず、雪崩の恐ろしさを覚えておきたい。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)
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