どうして桜の開花は「ソメイヨシノ」が基準なの?/誰かに話したくなる地球の雑学
桜の開花基準はなぜ「ソメイヨシノ」なのか
桜の開花予想は、1955年から2009年までは気象庁によって行なわれていたが、最近では民間の気象情報会社によって、それぞれソメイヨシノの開花予想を発表するようになっている。
予想に出てくる「開花日」とは、各地方の気象台の敷地などにある標本木に5~6輪以上の花が咲いた最初の日と定義されており、これは気象庁が発表を行なっていた当時から変わっていない。
桜にはたくさんの種類があるのにもかかわらず、なぜソメイヨシノが開花予想に用いられるのだろうか。その理由は大きく二つあるが、一つは全国の公園や観光地などに数多く植えられているということだ。そしてもう一つの理由には、ソメイヨシノという品種の起源が関係している。
ソメイヨシノは1730年頃、江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)で誕生したといわれている。オオシマザクラとエドヒガンの交配で生まれたとされるが、突然変異で誕生したという説が有力だ。幕末以降、全国へと広まっていったが、じつはソメイヨシノは実生、つまり種をまいて発芽させ、育てるということができない。挿し木や接ぎ木などでしか、数を増やす手段がないのだ。
つまり、各地に植えられたソメイヨシノは、すべて同じ遺伝子を持つクローンということになる。その結果、気象条件が同じならいっせいに咲きやすく、同一地域のいっせい開花につながりやすいということで、開花基準の桜に選ばれることとなったのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』(KADOKAWA)
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